木村文乃(37)が主演を務め、Snow Manのラウール(22)がホストを演じるドラマ「愛の、がっこう。」(フジテレビ系)の初回放送の平均視聴率は世帯4.7%と、前作「波うららかに、めおと日和」よりも低調スタートとなった。より深刻なのが、コア視聴率の1.9%。
「コア視聴率は特に購買意欲が強いとされる概ね13歳から49歳までのファミリー層に個人視聴率のこと。フジが若者人気を当てこんでラウールにホストを演じさせたのは明らかですが、目論見が外れてしまったようです」(テレビ関係者)
今作は、厳格な家庭で育った真面目な高校教師の小川愛実が、読み書きが苦手なホストのカヲルと出会い、必要な知識を教えるうちに惹かれ合うというたオリジナルラブストーリー。6月28日に改正風営法が施行されたことを受け、初回放送では<このドラマのホストクラブにおける一部表現には、違反となりうる営業行為が含まれています>などと注意喚起のテロップが表示された。
ようやくCMが少しずつ再開されて“上納文化”から脱却しようとしている最中に、ホストを美化するドラマで勝負に出たフジに対し、《公共の電波でホストを美化しているフジの姿勢を疑う》といった厳しい指摘も出ている。
「2019年に歌舞伎町っでホスト刺殺未遂事件が起き、2023年にはホストに貢ぐために男性の恋愛感情を利用して総額約1億5000万円を騙し取った“頂きりりちゃん”が詐欺罪で逮捕され、今年1月に懲役8年6カ月の判決が角てしました。“ホス狂い”で人生を踏み外す女性の存在がかつてないほど注目されています。一方で、被害者に1600万円を渡した事によるトラブルで起きた新宿区タワーマンション刺殺事件や、浜松のガールズバー刺殺事件もありました。これまでもホストやキャバ嬢を主要キャストに据えるドラマはありましたが、今このタイミングで“巻き上げる側”を美化するドラマは時代に逆行していると言えるでしょう」(ドラマ制作関係者)
■ホスト役を引き受けたラウールにも飛び火
こうした流れがある中でホスト役を引き受けてしまったラウールに対しても火の粉が降りかかろうとしている。
「ラウールはSTARTO ENTERTAINMENTとの契約と並行してパリのモデル事務所にも所属しています。そんな独自のブランド力を持ったラウールさんにホスト役をやらせることで、フジは話題性が高まると踏んだ部分もあるとは思いますが、アテが外れてしまったようです。一部ファンは喜んでいるのかもしれませんが、長い目を見るとラウールさんのブランディングにもホスト役がマイナス働く可能性もある。
もっとも、ムーブメントを起こした「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」(フジ)で知られる井上由美子氏が脚本を手がけており、TVerでの再生数が初回は100万回を突破。どこかで突き抜ければ当初の厳しい評判が大反響に変わることもありそうだ。
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Snow Manの目黒蓮の独走状態の弊害が出てきたようだ。関連記事【もっと読む】5周年のSnow Man“目黒蓮独走”で一抹の不安…水面下のファン離れ&グループ内格差…では、メンバー間の格差が開き始めた現状について伝えている。