7月も半ばを過ぎ、いよいよ夏本番。そんな中、X(旧ツイッター)上には《今年は27時間テレビ無いのか…》《本当に残念》といった嘆きの声がこだましている。
「27時間テレビ」とは、フジテレビ系全局で年1回放送される終日の生放送番組。昨年は7月第3土曜日となる20日から翌21日にかけて、一昨年は同月第4土曜日の22日から翌23日にかけて放送されていたが、今年に関しては、例年と違って放送されない。原因は元SMAPの中居正広氏(52)に端を発する「フジテレビ問題」であり、番組の中止は2月21日にすでに発表されている。
それでも、例年の放送時期が近づいたことで番組がないことを嘆く声が続出。多くの視聴者が残念がっている一方、「何とも因果な状況になっている」と指摘するのはテレビ番組制作会社ディレクターだ。
「今年の放送がない原因は当然ながら中居氏の性加害が第三者委員会で認定されたからですが、実は、中居氏の所業が《予言されていたのでは》というシーンが14年前の『27時間テレビ』で放送されていたからです」
2011年7月23日から24日にかけて放送された「FNS27時間テレビ めちゃ×2デジッてるッ! 笑顔になれなきゃテレビじゃないじゃ~ん!!」では、フジテレビの人気番組「ホンマでっか!? TV」のテイストで人生相談コーナーを放送。そこでは、同年の総合司会の1人として中居氏が「結婚よりも風俗通いをした方が良い?」という相談を専門家集団に投げかける一幕が。この答えが「何とも予言めいたものなんです」と同ディレクターはこう続ける。
「中居氏の質問に答えたのは脳科学者の澤口俊之氏でしたが、『これからは、溺れますよ』『中年になると、女性に溺れますから(中略)芸能界から追放される可能性があります』と、風俗通いへの警鐘を鳴らしていたんです。放送当時、8月の誕生日で39歳になるという中居氏に対してのアドバイスでしたが、今になって考えると、視聴者としてはいろいろな思いが頭を駆け巡ってしまうのでしょう」
当時、澤口氏の発言に対しては大爆笑が起きており、共演していた明石家さんま(70)は中居氏に向かって「自分の胸に手を当てて考えろ! アホ!」と、冗談半分で突っ込んでいた。澤口氏としては単なるアドバイスのつもりだっただろうが、今となっては「予言」が当たったと言えなくもないか。
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「後から見てみると実に意味深に見えてしまう」ということはしばしば起こる。