【芸能界クロスロード】
復帰に向けて2人の女優が動き出した。
今年4月、静岡県内の新東名高速道路のトンネル内で事故を起こした広末涼子(45)が7月28日、実況見分で姿を現した。
「プライベートでも女優は“見られている”の意識が身に付いている。広末も現場検証の場とはいえ、メディアがいることは百も承知。自然に女優オーラが湧き出てくるものです」(芸能関係者)
久しぶりの公の場でも女優オーラ全開の目線の先にあるのは復帰しかない。
「傷害の被害者とも示談は成立しており厳しい処分にはならず、年内までに事件は決着するとの見方です」(一般紙記者)
事故を機に公表した“双極性感情障害”も家事と子育てができるまでに回復。不倫相手だった鳥羽周作シェフに支えられ精神状態も安定しているという。いつでも仕事を再開できる環境は整った。
「スポンサーはしばらく静観することからドラマは難しいが、人気、実績から映画や舞台のオファーはある」(演劇関係者)
再び動き出す広末の前に立ちはだかるのがママさん女優の厚い壁。松嶋菜々子や北川景子ら主役級から脇役まで揃う。後れを取った広末がどう食い込むかが課題だろう。
謝罪すれば嘘を認めることになり、反論すれば報道を過熱させるだけ
永野芽郁(25)も動き始めた。
騒動から2カ月半、姿を現したのは7月29日(日本時間)のモントリオールでの映画祭。主演映画「かくかくしかじか」の舞台挨拶に登壇。2日後には永野の笑顔の写真をマネジャーがインスタに投稿。永野のインスタも3カ月半ぶりに更新された。事実上の「復帰」と喧伝されるが、永野にしてみればスケジュール通り。
不倫報道後、永野側から活動自粛を発表したわけではなく、メディアが勝手に「自粛」と騒いでいたに過ぎない。主演女優が一本の仕事を終えると間隔を空けるように、永野も次の仕事までの休養。映画祭も予定通り堂々と出席した。「欠席すれば逆に大騒ぎになる」と懸念したこともあるだろうが、あくまでも通常通りの活動と言わんばかりだ。
田中との不倫にも新たな動きが出ている。
7月、田中がラスベガスのポーカー大会で3位に入賞した際、田中の後ろに映り込んでいた髪の長い女性が「永野では」と肯定・否定入り乱れての騒ぎも、永野側は他人事のように無反応。依然と静観する構えを見せた。
これまで文春の不倫報道の前にベッキーをはじめ次々と陥落。不倫を認め謝罪している。永野もいずれリアクションを起こすかと思われていたが、永野は否定した後は黙して語らず。謝罪すれば嘘を認めることになり、反論すれば報道を過熱させるだけ。静かに時の過ぎるのを待つかのようだ。
「永野のキャラと演技スキルの高さは折り紙付き。仕事がなくなることは考えられない。配信映画から再スタートする可能性が高い」(映画記者)
メディアの挑発に乗ることなく、広末も永野も着々と復帰への態勢を整え始めている。
(二田一比古/ジャーナリスト)