7月期、テレビ各局のゴールデン・プライム帯(GP帯、午後7~11時)のドラマが大苦戦中。平均世帯視聴率4~5%台を連発しているが、特に厳しいのが、GP帯の連ドラ初主演となる中村アン(37)が小澤征悦(51)とダブル主演するテレビ朝日系「こんばんは、朝山家です。」だ。
オリジナル脚本のホームドラマで、中村演じる「キレる妻」と小澤演じる「残念な夫」、そして彼らの子ども2人からなる、一見普通な家族の赤裸々な日常と奮闘ぶりが描かれている。キー局関係者はこう話す。
「初回の平均世帯視聴率は3.5%。第2話から2%台が続き、直近の8月3日の放送の第4話は2.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。あのキムタクですら、全体的に視聴率が落ち込む7月期のドラマを避けていたというが、もともと数字が取れていない枠はさらに落ち込んでいる」
10年前から本格的に女優業を挑戦し、連ドラの主演も務めている中村だが、初のGP帯での主演ドラマでかなり厳しい結果を突きつけられることになってしまった。
中村は、刑事や外科医、航空管制官、ソムリエ、芸術家など、第一線で働く女性を多く演じてきたが、今回は、初の母親役。「今までは自分の経験や雰囲気に近い役が多く、自分と向き合う役をたくさんやらせてもらいました」、「私自身はまだ独身で、母親の経験がないなか演じきれるのか不安がありました」とWEBサイト「withnews」のインタビューで語っているが、確かに“母親役”がハマらなかったと見る向きもある。
「彼女は、大学までチアリーティングを続けていた体育会系ですが、本人は、イメージに反して、自分は“陰キャ“と語っています。仕事に対しては超がつくほど真面目。内省的で恋愛にも奥手なタイプだと思います。『結婚願望はある』と公言していますが、今までたいした熱愛報道もありません」(ドラマ関係者)
しかし、中村に関しては、厳しい業界評もある。
「もともと、相方の小澤は脇役の方がハマるし、中村も同じくまだGP帯で主役を張れる“格”ではなかったかもしれない。
今のところ、チャンスを十分に生かすことはできていないが、今後挽回できるか。
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