とうとう高市首相の人気に陰りが見えてきたようだ。


 NHKが6日から3日間、実施した世論調査によると、内閣支持率は2月調査から6ポイント下落し59%だった。

一方、不支持率は6ポイント上昇、26%だった。支持しない理由のトップは、なんと「人柄が信頼できないから」。共同通信の調査でも支持率は先月比3.2ポイント減の64.1%。高市人気にブレーキがかかった格好である。


 人気急落を象徴したのが、8日に投開票された石川県知事選だ。自民と日本維新の会推薦だった現職・馳浩知事が落選。当選した山野之義前金沢市長との保守分裂だったとはいえ、現職の敗北は異例だ。しかも、選挙期間中に“大人気”の高市本人が応援に駆けつけたにもかかわらず、である。


 県知事選の結果に高市首相は大慌て。西日本新聞電子版(10日付)によると〈9日午前、敗戦の報告を受けた首相は血相を変えて怒りをぶちまけた〉というから穏やかじゃない。知事選で現職総理が特定候補の応援に入るのは極めてまれだが、〈それでも石川入りした背景には、今後の地方選に備えて「高市人気」を強固にする思惑があった〉という。狙い通りにいかず、人気にミソがついたからブチ切れてしまったようだ。


 まさかの敗戦、支持率下落……化けの皮がはがれ始めた可能性が高い。


 突然、衆院を解散したために来年度予算案の審議入りが遅れたのに、高市自民は国会審議の短縮を画策し、有無を言わさず年度内成立を強行しようとしている。加えて、庶民感覚からズレたカタログギフト配布問題では「昭和の中小企業のオヤジ、社長みたいなところが、まだ私にはあるのでしょう」などと、素直に謝罪せず、中小企業のオヤジをバカにした言い訳を展開したこともマイナスだったに違いない。



トランプ米大統領との会談でさらに人気低下か

 そもそも「高市人気」などフワッとした支持でしかないのが実態だ。大勝した今回の衆院選の自民の小選挙区での得票総数は2771万票。これは、岸田政権下で行われた2021年衆院選での2762万票と変わらない。当時、自民は大勝どころか15議席減だった。


 小泉政権の05年衆院選は3251万票、政権交代が実現した09年衆院選では当時の民主党が3347万票を獲得。得票数がイマイチでも高市自民が勝つことができたのは、野党乱立で政権批判票が分散したからに他ならないのだ。


 この先、高市首相はさらなる人気低下を免れそうにない。


「危惧されているのは、19日のトランプ米大統領との会談です。イランに先制攻撃を仕掛けた当事国のトップと、どんな様子で話すのか。

初会談時のようにトランプ氏の隣で満面の笑みでぴょんぴょん跳びはねようものなら、国民は失望しかねない。また、予算案が衆院を通過したら、以後、主戦場は参院に移る。衆院では、選挙で大敗した中道改革連合の議員の追及が迫力不足でしたが、参院ではクセの強い立憲民主党議員が残っている。旧統一教会や政治とカネの問題で攻められれば、総理はキレてしまうかもしれない。態度によっては、国民の批判を招く展開もあるでしょう」(官邸事情通)


 落ちる時は一瞬だ。


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 高市首相が抱える数々の疑惑をなぜ野党は激しく追及しないのか。【もっと読む】『国会で、SNSで…「高市早苗の嘘八百」はこんなにある!女性初首相は“真っ黒け”なのに手ぬるい野党の追及』で詳しく報じている。


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