【その他の写真:2025年6月19日撮影】
夕暮れ時ともなると、仕事帰りや買い物のついでに、多くの人々がこれらの屋台に立ち寄る。お目当ては、小袋に詰められた新鮮なカットフルーツだ。パイナップル、マンゴー、パパイヤといった定番の南国フルーツが、一袋わずか20ペソ(約50円)という手頃な価格で手に入る。
ひときわ人気を集めるのは、ダバオの名産でもあるパイナップルだ。太陽をたっぷりと浴びて育った完熟パイナップルは、ナイフを入れると蜜があふれ出すほどジューシーで、口に含むと濃厚な甘さと爽やかな酸味が広がる。その糖度の高さは折り紙付きで、「まるで天然の砂糖菓子のようだ」と地元住民は笑顔で語る。
もちろん、パイナップルの魅力は味だけではない。栄養価も非常に高いことで知られている。消化を助けるブロメラインという酵素を豊富に含み、食後のデザートには最適だ。また、ビタミンCも豊富で、免疫力向上や美肌効果も期待できる。疲労回復に役立つビタミンB群や、生活習慣病予防に効果的なカリウムなどもバランス良く含まれている。
グリーンマンゴーも、独特の風味で人気が高い。
鮮やかなオレンジ色のパパイヤは柔らかく、とろけるような食感が特徴で、ほんのりとした甘さが老若男女問わず愛されている。パパインというタンパク質分解酵素を含んでおり、消化不良の改善に効果が期待できる。また、β-カロテンが豊富で、抗酸化作用や視力維持にも役立つと言われている。ダバオのフルーツは今日も人々の笑顔と健康を育んでいる。
【編集:Eula Casinillo】