2026年4月15日、フィリピン南部ミンダナオ島の中心都市ダバオ。その市街地からわずか指呼の間に横たわるサマル島は、市民にとって最も日常に近い休息の地として知られている。
この島で今、地元住民から圧倒的な支持を集めているのが「ヴィラ・アンパロ・ガーデン・ビーチ・リゾート(Villa Amparo Garden Beach Resort)」だ。

その他の写真:イメージ 2026年4月15日撮影

 旅の始まりは、ダバオ市内のササ港から。島へと渡るフェリーはわずか15分の航海で、訪れる者を一気に非日常へと誘う。1500ccのミニバン、トヨタ・アバンザに4人で乗り込み、支払った運賃は300ペソ。手頃な料金と短い移動時間が、ダバオ市民を日常的にサマル島へと駆り立てる大きな理由だ。船上から街並みが遠ざかり、緑豊かな島影が近づくにつれ、胸の奥に小さな高揚感が芽生えていく。

 リゾートに足を踏み入れると、平日の4月15日にもかかわらず場内は活気に満ちていた。この日の客室稼働率は驚異の99%。数字が物語るのは、ここが単なる宿泊施設ではなく、家族や友人と心を解き放つ「共有のリビング」であるという事実だ。

 滞在の質を決めるのは部屋選び。今回選んだのは、ビーチとレストランまで徒歩2分という利便性と景観を兼ね備えた客室。4人利用で朝食付き1万ペソ弱という価格は、提供されるホスピタリティを考えれば極めて合理的だ。
窓を開ければ潮風が舞い込み、旅の期待をさらに膨らませてくれる。

 敷地内を歩けば、南国特有の濃い緑が目に飛び込む。多段式の屋外プールでは、アーチから噴水が上がるキッズエリアで子供たちが歓声を上げ、上段のインフィニティプールでは大人が静かに海を眺めている。海へ突き出した木造デッキにはビーズクッションが並び、潮風に包まれながら読書や午睡を楽しむ人々の姿があった。干潮時に現れる砂紋はまるで自然が描く芸術作品。透明度の高い海水越しに歩く感触は、日常の重圧を忘れさせてくれる。

 ロビーに目を向ければ、花を模した照明が温かく空間を照らし、籐の家具が並ぶ落ち着いた空間が訪れる者を優しく迎える。ここで過ごす時間は、まるで自宅の延長のようでありながら、確かに非日常の輝きを放っている。

 そして今回の滞在で最も心に残ったのは、同行した子犬の小さな冒険。初めて目にする広大な海に足をすくませていたが、10分も経つと自ら懸命に手足を動かし、見事な犬かきで泳ぎ始めた。その愛らしい姿は周囲の宿泊客にも笑みを広げ、場内に温かな一体感を生み出していた。

 ヴィラ・アンパロは、豪華な設備を誇るだけの場所ではない。
大切な家族、そしてペットとともに、気兼ねなく至福のひとときを共有できる温かさがここにはある。ダバオの街からわずか15分。フェリーが運ぶのは単なる移動ではなく、明日への活力を養う贅沢な時間そのものだ。潮風に包まれながら、その理由を確かに感じることができる。

ヴィラ・アンパロ・ガーデン・ビーチ・リゾート(Villa Amparo Garden Beach Resort)
所在地:Sitio Limao, Barangay Camudmud, Island Garden City of Samal, Davao del Norte, Philippines
アクセス:ダバオ市内ササ港(Sasa Ferry Terminal)よりフェリー利用、サマル島上陸後車で約20分
主な施設:多段式屋外プール、プライベートビーチ、ペット同伴可能レストラン、各種ガーデンヴィラ
電話番号:+63 922 880 1357
【編集:Eula】
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