韓国のチョ・ググ氏、「玉ねぎ男」というあだ名を持つ、文在寅政権でわずかの間、法相を勤めた御仁。彼の功罪は脇に置いておくとして、いろんな疑惑が小さくも大きくも炎上する中で、少なくとも彼だけは、自分の娘の潔白を信じていた父親の鏡のような人でもある。


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 裏入学だとか、医師資格国家試験の合格にあるもある裏、さらに、娘が本当の医師になるために絶対必要な研修先の病院が見つからなかった。虚実ないまぜに毎日報道されたら、怒りよりも前に、心が家族ごとくじけてしまうではないか。彼にもファンがいて、娘さんのための病院を建ててしまえ! までの極論まで出た。

 そして…このバッシングとは別な方向ではあるが、尹大統領の次の大統領に彼を押す声がちらほら。

 「パパは国民に、実は慕われているのかもしれない」。どんなことにも負けなかった娘さんの心模様が変わってきたようだ。
現実を受け入れたということだろうか。

 まず昨年2月、学んできたはずの大学の「入学」自体を取り消された。そして4月、より学ぶための大学院から、表彰状が偽造である理由(法的にも偽造が認められる)で、入学取り消しがあった。大学院に関しては、偽造がなくっても医学部に入学したことが取り消されたのだから入ることはできないのである。彼女は、その対応が不服だと裁判を起こしていた。

 しかし、どういう心境の変化だろうか。
初心に戻るとSNSにつづり、大韓民国の国民として社会貢献したいと続け、訴訟を取り下げた。

 自分を信じてくれる最強の一人、父親の存在が大きかったのかもしれない。韓国女性も、折れるときは折れるもだということを、若い彼女が証明して見せたのかもしれない。

 パパ、大統領になれるといいね。かっこいいし。
【編集:fa】