チョ・ググ氏。たまたま発音が同じだったために「玉ねぎ男」と呼ばれた。
文在寅前大統領政権下、法務大臣にあたる役職につくはずだったが、あちこちから違法のネタが出て、家族も忖度で詐欺詐称などで国民から叩かれて、実は今も「一部ファン」以外からは叩かれ続けていることを日本人でもご存じであろう。
政治に色気を出したから叩かれた、もともとの学者に戻ればよかったのに、彼はこのまま叩かれたままで終わりたくなかったようだ。政党を率いて4月10日に行われた総選挙に出た。

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 この記事は選挙のものではない。

 彼の人生で「玉ねぎ」と呼ばれるのは切っても切れなかったことだろう。親もよく考えて名付ければいいものを、漢字であらわすといい感じなんだけど、発音まで考えるべきだった。

その玉ねぎを彼は今回逆手に取った。釜山で事前投票をした際に「釜山は長ネギで有名な街です! 私の心の中にはいつも長ネギがいます。長ネギとともに革命を起こしましょう」。
すご~いユーモア。

 3月下旬、尹錫悦大統領は、長ネギがスーパーで1本100円であることを妥当とした。安いかと問われると、冬の土ネギだと、7本くらいで200円で「日本の田舎」では購入することができる。
スーパーの産直だと細い曲がりネギ5本で120円。曲がっていない硬めのスーパー売り場のネギは2本か3本で198円くらい。別に食べるんだから、曲がってようとまっすぐだろうと、お安いのを買う。
妻の夕飯を毎日作っているにしては、100円を妥当にするのは妥当ではない。
この1本100円発言で、尹大統領は、今窮地にあっている。

 事前投票に行くとき、長ネギと同伴し、投票しているうちは預かってもらって、また長ネギと帰る。
韓国人のウケるツボがよくわからない。長ネギがプリントされたTシャツを着て投票に行く人もいる…。逆に「なんで玉ねぎではダメなんだ」とごねる人もいる。

 尹大統領の所属する与党はそれほど人がいるとは言えない。しかし、ここまで玉ねぎ男の人気というかユーモアがツボっているのも不思議な現象だ。

 要するにおもしろいことがないのか、韓国人。

【編集:fa】