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有機体のDNAの変更や挿入ができる「遺伝子はさみ」を使用していると思われる。正直なところ、消費の都度増産しなければならない鉄砲やミサイルと比べると、環境さえ整えればあとは作るだけの生物兵器の方が効率はいい。自国で使うことはもちろん、繋がっている国に提供もできる。腹違いの兄弟でありながら、首元に注射一本でほぼ即死に至らしめた国ならではの発想でもある。毒性ペンで個人、噴霧器でその殺傷能力のある地域ごと殺せるのは確実だ。
そもそも、このような生物兵器を作るのは、現代の技術では意外と簡単なことだ。
この「新しい生物兵器」のほかに並行して、塩素やホスゲン、シアン化水素やサリン、ソマンやVXと化学兵器と認められているもの、炭疽菌やボツリヌス菌、ウィルス性出血熱や肺ペストなど10種類ほどの生物兵器も北朝鮮で作られている。これらは「遺伝子はさみ」を利用しなくても作れるからだ。
仮に炭疽菌10Kgを、人がいっぱいいる昼間のソウルに撒くと、22万人の死者が出るそうだ。この死者数は、空中爆発核兵器の12万5000人の死亡者より多い。
北朝鮮の研究者は、新しい生物兵器は、将軍様にさえ罹患しなければいい、だから命を救う薬品はいらないという指示のもとに作っているのかもしれない。
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