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このたび、香港の小中学生、高校や大学生に対して、授業の一環として中国本土の中国共産党の「革命聖地」の巡礼が義務付けられた。中国への純粋な愛国心を育むためとしている。
修学旅行で中国本土に行く。それで、「革命聖地」を巡る。香港の教師からは学べない真の愛国心、本当の中国人としての生き方を現地の共産党の偉い人から話を聞く。革命精神に深化させるカリキュラムは盤石だ。
その前段として、今年9月から「国家安全保障教育」の強化が始まった。修学旅行前、そして行った後に、本国の流儀を強く体や精神に叩き込むのだ。
もちろん、小学生の親世代の幼少期はまだ返還前だったりする(10代で子を儲けた26歳親世代がいないこともない)。そんな教育に洗脳される必要はないと家庭教育上は行われる可能性は高い。親世代、祖父母世代は一番いい香港時代を知っているから。
けれど「法令違反や社会一般に受け入れられる道徳基準から逸脱した学生」は当局に報告される。これは学校としての義務だ。修学旅行に参加しない子などは即報告の対象だ。
中学生になると、修学旅行の他に、香港に隣接する広東省の中国人民解放軍の施設で、軍隊式教育の合宿もあるという。
本来2023年時点では、一国二制度は24年も続くはずである。6歳の子が30歳になるまで、今の中国には染まらなくていいはずである。
今の子は、親の言うことも聞かないが、学校の言うことも聞かない自由人ではある。革命聖地に洗脳される子がどれくらい出るか。ある意味どっちにしても恐ろしい義務化が始まった。
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