2026年に行われる予定のサッカーワールドカップのアジア予選が、2023年なのにもう始まっている。サッカーに詳しい人は、3年も前に始まる予選について熱く語るのだろうけれど、3年って時間は、選手だって入れ替わってしまう時間か。
2026年に生きのいい強い選手団で構成すればいいだけか。

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 プーさんこと、中国の習近平国家主席は、熱烈なサッカーファンだという。中国がいつの日かワールドカップで優勝することを強く希望している。プーさんは今現在70歳。2026年で73歳。その次の2030年で77歳。
まだまだトップに君臨していることだろう…育成は間に合うのか、いや、間に合わせなければならない。

 今の中国選手団に、プーさんはあまり期待を抱いてはいないようだ。それでもファンゆえに、かつては中国をサッカー強国にしようと力を入れていた。「サッカー崛起(くっき:山が抜きんでてそびえるさま)」と熱弁をふるっていたが、本当に今戦っているチームに期待する言葉はほぼ言っていない。仮に強いとして、万が一あれよあれよと勝ち抜いていっても、世界一には2026年大会ではなれないということだろうか。想定外に起こる可能性もないと達観しているのだろうか。


 プーさんは、2012年から小中学校の必須科目にサッカーを入れた。また特技学校2万か所も指定している。政治的だけではなく、多くの企業に働きかけて(圧力ともいう)プロサッカースーパーリーグに投資をするようにもした。今、プーさんが納得できるレベルの指導者を育て温め、2030年には、いや、81歳でもトップだろうから2034年大会での中国完全優勝を国是にするのだろう。

 だれかのために勝たなければならない。これはスポーツマンシップだろうか。

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