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さて。韓国は配達・デリバリー文化がコロナ渦ですっかり定着してしまった。配達でなんとかなるのに、わざわざ服を着替えて出かける気にはならないのもまた人間だ。
配達人には、バイクが必要だ。車だと渋滞にはまったとき身動きができないからだ。配達の仕事は正直免許証があればなんとかなる。だが、コロナ渦やウクライナ紛争によって、中古車市場が高騰しているように、バイクもまた庶民が個人所有するには高根の花だ。ゆえに、配達のバイトを得たものの、バイクを「配達会社の社長」からレンタルをする。個人所有のバイクと、配達用のカスタマイズしたバイクでは違うからだ。
一日に8~10時間仕事をすると、一日1万5000円程の収入になる。しかし、バイクのレンタル料を3000円ほど払わなければならない。
こういう仕事に落ちてくるのは、まず自分で配達業をはじめて、うまくいかずに、借金を重ね、いわゆる金利が年66%の闇金からしか借りられないようになっている人が多い。自分で営業するより、レンタル料を払っても、給料性の方が、休みなしで35万円ほど稼げる。ただ、ほぼ闇金の取り立てに持っていかれるけれども。
うまく上前はねてやっている会社は、月66万円稼げますと求人広告を出す。しかし、レンタル料などもろもろを支払うと、3分の1にも届かない。その中から闇金に払うと、どこかに飛んでしまった方が早いことにもなっている。
闇金大変だろう? と優しい声をかけて、自分が肩代わりして、社長自身に返済をするシステムもある。66%ではなく、20%は超える金利だ。働けど働けど、わが暮らしは楽にならないようにできている配達業界。
エレベーターもないマンションや何度行ってもいない家、そしてクレームだらけ。
【編集:fa】