筋腫が大きくなると 肺や心臓まで圧迫する場合も
筋腫は、通常ボールのような丸い形で、硬さはソフトボール程度。小さなうちは症状が出ないこともあるため、気づいた時には腹部を圧迫する大きさになっていることも珍しくありません。
筋腫は、骨盤を一杯に埋め尽くすと上に成長していきます。そのため、大きくなれば内臓を、ときには肺や心臓までを圧迫することにも。筋腫のために呼吸がうまくできず低酸素状態になり、心室肥大になったケースもあります。
ただ、はじめは症状がでにくいのが子宮筋腫の特徴。早期発見するためにはどうしたらよいのでしょうか。
子宮筋腫を経験した人55人にアンケートをした結果、「自覚症状があった」と答えた人は25%で、多くの人は健康診断や妊娠検査、別の病気の治療中に偶然見つかっています。こうした検査の機会がない人は、そのまま放置してしまう危険性が大きいのです。
生理の異常や貧血などの自覚症状があったら、なんらかの病気が進行している状態です。自分が貧血だとは思っていない人も多いですが、血色が悪い、動悸、息切れ、立ちくらみ、爪が薄く割れやすいなどがあれば、一度血液検査を受けましょう。
注意して! 子宮筋腫の症状チェック
下に挙げたような項目は、何らかの異変のサインです。
・ 生理痛がひどくなった
・ 毎月、生理痛に鎮痛剤が欠かせない
・ 鎮痛剤を飲んでも生理痛が治らない
・ 生理の出血量が多い(または以前より増えた)
・ 生理時にレバーのようなかたまりが出る
・ 生理がだらだらと続く
・ 生理時にお腹がパンパンに張る
・ 貧血がある
・ 不正出血がある
・ 常に薄黄色っぽいおりものが出る
・ 生理と関係なく腰痛がある
・ 慢性的な便秘である
・ 排便痛がある
・ 頻尿になった
・ 下腹部が激しく痛む
・ 下腹部にしこりがある
・ お腹がポコッとふくらみ、洋服のウエストが入らなくなった
・ セックスの時、痛みを感じる
・ 不妊ではないかと不安になっている