スーパーマーケットに並んでいるこんにゃくは、色が黒っぽいものと白いものの2種類があります。
どちらも『こんにゃく』と記載されていますが、なぜ色が違うのでしょうか。
本記事では、黒いこんにゃくと白いこんにゃくの違いを紹介します。
白と黒のこんにゃくがある理由
『一般財団法人 日本こんにゃく協会』(以下、日本こんにゃく協会)に、「黒いこんにゃくと白いこんにゃくの違い」を聞いたところ、このような回答がありました。
こんにゃくイモを精製した粉(精粉)を使うと、色が白いこんにゃくになります。
この精粉にヒジキなどの海藻粉末を混ぜて作ったものは黒こんにゃくです。

※写真はイメージ
色の違いはあるものの、どちらも同じ精粉から作っているものなのです。では、なぜ海藻粉末を混ぜて黒くしているのでしょうか。
昔から作られていた、生イモを使ったこんにゃくは、芋の皮が入っているため黒っぽい色でした。
この昔ながらのこんにゃくを見慣れている地方では、白いこんにゃくがあまり好まれなかったのです。
そのため生イモから作るこんにゃくに似せるように、海藻の粉末で色を付けるようになりました。
東京以西は黒こんにゃくが親しまれ、こんにゃくの栽培が少なく、精粉からこんにゃくを作っていた東北地方や北海道では、白こんにゃくが好まれるようです。
ちなみに、白いこんにゃくの中に黒い斑点がありますが、これは原料のこんにゃくイモ由来の天然物だそうです。
品質には問題ないため、安心して料理に使いましょう。
[文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]