ハ・ジョンウやイム・スジョンといった実力派が顔を揃え、2026年上半期に放送が予定されている「韓国でビルオーナーになる方法」への出演が注目を集めているシム・ウンギョン。
2017年に日本での活動を決断し、今年11月には堤真一や河合優実らと共演する主演映画「旅と日々」も公開を控えるなど、今や日本でも若き実力派として確固たる地位を築いているウンギョンだが、その異端ともいえるキャリアは、バイタリティあふれる行動力の賜物。

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韓国で"子役スター"として小学生の頃から活躍してきたウンギョンは、日本でリメイクもされた大ヒット映画「サニー 永遠の仲間たち」(2011年)で主人公ナミの高校時代を演じて注目され、主演映画「怪しい彼女」(2014年)では突然20歳に若返ってしまう毒舌おばあちゃんを好演。百想芸術大賞最優秀主演女優賞(映画部門)はじめ数々の賞を獲得し、"韓国映画界の至宝"とまで称された。
その実力は、日本でも高く評価されており、松坂桃李と共にW主演を務めた映画「新聞記者」(2019年)では、第43回日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞を含む3冠に輝くなど大きな話題を呼んだ(作品賞・男女主演部門の最優秀賞同時受賞は17年ぶりの快挙)。

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「ユ・クイズ ON THE BLOCK」では、韓国の国民的MCユ・ジェソクが、彼女の多彩なキャリアを深掘りしていく。次第に明らかになってきたのは、そこに見え隠れする"ロック魂"ともいえる思いきりの良さだ。
まず韓国の映画ファンを驚かせたのが、18歳の時に出演した「サニー 永遠の仲間たち」でのブレイク後に断行した2年半に及ぶニューヨーク留学だ。子役から脱皮したばかりの若手俳優としていい波が訪れていたタイミングでの渡米は、ずいぶんと思い切った決断に思えるが、幼少期から活躍を続けてきた彼女にとっては必要な時間だったよう。
楽しい留学生活のエピソードに加え、留学を決めた際の「今行かなければ10代のシム・ウンギョンとしての人生がなくなってしまうと思った」という切実な思いが胸を打つ。

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さらに、2017年に日本進出を決断した時の心境や、日本語での演技についても率直に語られる。
日本での活動もまた主演映画「怪しい彼女」が大成功し、人気が最高潮に高まっていたタイミング。「このニュースは突然で、驚いた方が多かったようです。

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11月には主演映画「旅と日々」も控えるなど、日本でも数々の映画やドラマに出演し、順調なキャリアを築いているように思えるが、「実は今でも日本語が難しいです」と意外な本音もこぼれ出す。
机に向かって日本語を勉強したのは初めの6ヶ月ほどで、それ以降は日本語の台本と日本語で録音されたセリフの音声ファイルをもとに、撮影現場で日本語を学んでいったという。さらに、日本アカデミー賞授賞式(最優秀主演女優賞部門)で、自分の名前が呼ばれた時の驚きの心境なども、鮮明に語る。

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番組では、新天地を求めて大胆に環境を変えてきたウンギョンの"バイタリティ"がフィーチャーされ、「ずっと自分がしたいことを見つけて挑戦してきた、それを結果に結びつけてきたシン・ウンギョンさんは本当に素晴らしい」と、ジェソクも賛辞を惜しまない。
それだけに「シン・ウンギョンにとってロックとは?」と問われた際、はにかみながらも両手をクロスさせ「ロック&ピース!」とポーズを決めるウンギョンの言動はいっそ清々しいほど。才能や努力はもちろん、彼女にとっては、そのロック魂も、唯一無二のキャリアに欠かせない要素なのだと感じ入った。
文=酒寄美智子
放送情報【スカパー!】
ユ・クイズ ON THE BLOCK #299(シム・ウンギョン)
放送日時:2025年8月27日(水)22:00~
チャンネル:Mnet
※放送スケジュールは変更になる場合があります