人手不足というこれからの日本の状況と、新たな生活様式への対応を鑑みて、新しい配送サービスの実証実験が開始された。ロボットによる住宅街向け配送サービスだ。
パナソニックは、神奈川県藤沢市のFujisawaサスティナブル・スマートタウンにて、小型低速ロボットを使った住宅街向け配送サービスの実証実験を実施中。年内にかけて公道での走行検証を実施、2021年2月から実証サービスの提供と検証を行う。
■人手不足や新たな生活様式に対応したサービス
拡大を続けるEコマースやフードデリバリーなど新たな宅配サービスの出現により人々のくらしが便利になる一方、それを支える現場では宅配員不足の深刻化に加え、非対面・非接触など新たな生活様式への対応も急務となっている。
パナソニックは、これまで開発してきた自律走行ロボットや自社構内でのライドシェアサービスで培ってきた技術やノウハウを生かし、街の人たちと対話しながら新たな配送サービスの実現に向けた取り組みを加速していく。

■2段階のフェーズで進む実証実験
【フェーズ1】自動走行ロボット公道走行実証
管制センターと自動走行ロボットを公衆インターネット網で接続し、管制センターのオペレーターがロボット周囲の状況を常時監視。自動走行ロボットは障害物を回避しながら自律走行し、自動回避が困難な状況では管制センターからの遠隔操作に切り換えて走行する。

【フェーズ2】自動走行ロボットを用いた配送サービス実証