リアルドライビングシミュレーター『グランツーリスモ6』の世界観に共感した各国メーカーが、それぞれが考えるグランドツーリングカー「ビジョン GT(グランツーリスモ)」を次々に公開している。
とはいえそれは、あくまでも仮想現実の世界だけというケースも多い中、NISSANが展開する高級車ブランド「インフィニティ」は、実車としてこの世に生み出してくれた。
「インフィニティ ビジョン GT」の実車版が、4月下旬のオート上海で世界初公開されている。
このコンセプトカーは、「ピュアなインフィニティGTカーをデザインする」というグローバルコンテストに端を発しており、結果として北京のデザインチームの作品が採用された。
その姿は美しくもあり、野獣のようでもあり……、インフィニティの官能的なデザインフィロソフィーを全身にみなぎらせている。
もちろん単なるデザインスタディではなく、空力やエンジンの性能検討を経た上で、このプロポーションが描き出されている。
パワートレーンは、フロントミッドシップに搭載された4.5リッターV8自然吸気エンジンとモーターによるハイブリッドを採用し、官能的な咆哮を奏でながら高回転まで吹けあがっていく。
前後重量配分は45:55と理想的で、積極的にリアを滑らせて走る楽しさを感じることができるという。
(zlatan)
写真:インフィニティ