静かな自然に包まれた箱根強羅の「ホテルインディゴ箱根強羅」に、新たな才能が加わった。新料理長・坂本啓シェフは、ミシュラン三つ星店で培った技術をもとに、薪火調理と地元食材を融合させた革新的なガストロノミーを提案する。
炎のゆらぎとともに、季節の恵みを最大限に引き出す。その一皿ごとに宿るのは、自然への敬意と熟練の感性。初夏の箱根で味わう、心に残るダイニング体験が始まっている。
坂本啓シェフが描く「箱根ならでは」の料理哲学
2025年春、ホテルインディゴ箱根強羅の料理長に就任したのは、坂本啓氏。フランス料理の名門で研鑽を積み、ミシュラン三つ星レストランでも腕をふるってきた実力派だ。
前職は、ANAクラウンプラザホテル大阪「メゾン タテル ヨシノ」の料理長。そこで確かな技術と表現力を培った同氏が次に選んだ舞台は、薪火が揺れる箱根の自然だった。
フレンチの技法に地元・箱根の旬の恵みを重ねることで、同氏はこの土地ならではの「力強く、美しい一皿」を目指している。

レストラン「リバーサイドキッチン&バー」の中央には薪火グリルが構えられ、調理の音や香り、そしてライブ感そのものが料理の一部となる。坂本シェフはここで、神奈川近郊の旬の恵みを使い、味わいに奥行きのある一皿を創り出している。特筆すべきは、薪火の熱と煙を巧みに使った加熱技術。肉や魚の旨味を引き出し、心に残る食体験へと昇華させている。
薪とフレンチの共演「シェフズスペシャル」
注目すべきは、ディナータイム限定の「シェフズスペシャル」コース。全5品で構成されるこのメニューは、シェフが自ら選び抜いた地元食材と高級素材が主役。

夏季限定メニューでは、薪で炙った海老や地金目鯛を使ったブイヤベースが登場。茶炭クロケットや鹿肉のパテアンクルートなど、前菜からデザートまでがストーリーを紡ぎ、箱根の自然と四季を感じさせてくれる。

フレンチの枠にとらわれない自由な発想と、箱根という土地へのリスペクトが、料理の一皿一皿に表れている。文化と自然への敬意がにじむ味わいは、成熟した大人の感性にそっと語りかけるようだ。
カクテルと温泉で仕上げる、大人のリトリート
美食の余韻に浸る夜には、同ホテルの1階「バーラウンジ」で供される“お茶”をテーマにした創作カクテルも見逃せない。 京都のクラフトジン「季の美」や「六」をベースに、抹茶、紅茶、煎茶といった日本茶が香り立つ。たとえば「Tea Old Fashioned」は、紅茶シロップとビターズが織り成す深い苦味が印象的な大人の一杯だ。

さらに、箱根ならではの季節の風物詩、大文字焼や桜並木、湯立獅子舞なども、ホテルの客室やレストランから臨むことができる。自然と文化が共鳴するロケーションで、客室には源泉掛け流しの温泉が備えられ、足湯やサーマルスプリングでもリラックスできる。

日常の喧騒から離れ、香りと静けさに包まれた時間を過ごす。
リバーサイドキッチン&バー(Riverside Kitchen & Bar)
所在地:神奈川県足柄下郡箱根町木賀924番1 ホテルインディゴ箱根強羅
提供時間:17:30~21:30(クローズ22:00)
公式サイト:https://hakonegora.hotelindigo.com/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000052278.html
(Fumiya Maki)