都市生活をしながら、深い森を歩くような感覚を――8月11日(月・祝)から9月30日(火)まで、横浜駅直結のニュウマン横浜6階にて、日本草木研究所が参加する特別企画「山と、くらす。」が開催される。
山から採取された在来スパイスとハーブを主役に、洗練された食体験が広がる1ヶ月半。
森と食卓をつなぐ、新しい循環のかたち
同企画は、日本の森林資源に改めて目を向けることを目的としたもので、在来の植物を味わうことで自然との関係を再構築する取り組みだ。
日本の国土の7割近くを占める森林。だが都市に暮らす我々の多くは、その香りや営みから遠ざかっている。
今回の企画では、日本草木研究所を中心とするパートナーが、直接山から採取したスパイスやハーブを用い、五感を刺激する料理や飲み物を提案している。
よもぎ、大和たちばな、クロモジ、アブラチャン、ネズミサシなど、深い緑の情景が浮かぶような植物たちが、ピザやカレー、クラフトビール、マスカルポーネ、レモネードといった洗練されたメニューに姿を変える。どれも単なる“変わり種”ではなく、香りの層や余韻の深さが設計された完成度の高い料理で、素材の力を丁寧に引き出しているのが特徴だ。

スパイスもチョコも、森から生まれる余韻
注目したいのが、クラフトビールの新提案。
横浜のブルワリー「REVO BREWING」とのコラボレーションで生まれたクラフトビールには、日本在来のジュニパー(ネズミサシ)と、ダンデライオン・チョコレートのカカオハスク(カカオ豆の外皮)を使用。ホップの代わりにジュニパーを使うフィンランドの伝統ビール“サハティ”の製法を継承しながら、香ばしさと清涼感のある新たな味覚体験へと昇華させている。

また、その他のコラボレーションも見逃せない。
草木のボタニカルスプリッツァー。フォレストジンとアンバーワインの風味を重ね、スターアニスとナツメグの香りが森を思わせる一杯だ。よもぎを練り込んだ自家製ポルケッタのピッツァと合わせて楽しみたい。

森を「食べる」ことで、都市と自然が近づく
8月30日(土)には体験型のワークショップやクラフトドリンクの試飲会も予定されており、より深く森林とのつながりを感じられる仕掛けも用意されている。都市に生きながら、自然との距離を再構築する――それは大量消費とは異なる、新しい豊かさのかたちと言えるだろう。
今この瞬間も息づく山の香りや緑の記憶を、静かに食卓へと取り込んでいく。そんな繊細で感性豊かな体験は、成熟した大人だからこそ味わい尽くせるものかもしれない。
山と、くらす。
開催期間:8月11日(月・祝)~9月30日(火)
販売店舗:2416MARKET エリア(ニュウマン横浜 6階)
所在地:神奈川県横浜市西区南幸1-1-1
ニュウマン横浜公式サイト:https://www.newoman.jp/yokohama/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000098465.html
(Fumiya Maki)