今回は、とくに多くのプレイヤーにトラウマを植え付けたジムリーダーを紹介。その苦い思い出を振り返ってみました。
◆コガネシティジムのアカネ
“苦戦したジムリーダー”と聞いて、多くの人がまずコガネシティのジムリーダー・アカネを思い浮かべるのではないでしょうか。彼女は1999年に発売された『ポケットモンスター 金・銀』に登場するジムリーダーで、ノーマルタイプの使い手です。
ジム戦では切り札的なポジションでちちうしポケモンのミルタンクを出してくるのですが、このミルタンクがまぁ強い…ッ!
とくに攻撃が当たるたびに威力が倍増する「ころがる」という技が強力で、一発KOになるポケモンも少なくありませんでした。
たとえ“ころがる地獄”に耐え、ミルタンクに反撃しても、「ミルクのみ」で回復される始末。何度もアカネの元へ足を運び、再挑戦してはまた敗れる…。そんなつらい日々を記憶しているプレイヤーもいるかもしれません。
◆ニビシティジムのタケシ
『ポケットモンスター』シリーズの赤・緑・青・ピカチュウバージョン、通称“RGBP”において、1番最初に戦うジムリーダーがいわタイプ使いのタケシです。
1発目のジム戦とあってポケモンのレベルも低いのですが、だからといって侮るなかれ。最初の御三家でほのおタイプのヒトカゲを選んだ場合、タケシの方が圧倒的に有利なので、確実に苦戦を強いられます。
また、『ポケットモンスター ピカチュウ』における最初のパートナーは、ピカチュウ一択。
現に多くのプレイヤーがタケシに苦戦したようで、インターネット上では「せっかくパーティーにピカチュウがいても、でんきが全く通じないという…」「アニメに釣られた子どものメンタルを容赦なくブレイクしてくる」といった思い出がよく語られています。
※UPDATE(2022/12/31 23:00):タイプ相性の誤記を修正致しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございます。
◆ハナダシティジムのカスミ
“RGBP”世代のトラウマ的な存在として、もう1人よく名前が挙がるのが、ハナダシティのジムリーダー・カスミ。言わずと知れた、みずタイプのエキスパートです。
アニメシリーズではサトシと一緒に旅をした初代ヒロインですが、RGBPでは2番目に挑戦するジムリーダーとして、プレイヤーに容赦なく襲いかかってきました。
中でもカスミの切り札である「スターミー」はレベルが高いうえ、「バブルこうせん」が反則級の強さ。とくに最初の3匹でヒトカゲを選んだ人からすると、タケシに続く詰みポイントとして恐れられていたようです。
カスミに惨敗して、泣く泣くみずタイプに有利なナゾノクサやマダツボミを捕まえに行った人も少なくなかったとか…。
◆トウカシティジムのセンリ
センリは2002年発売の『ポケットモンスター ルビー・サファイア』で初登場したキャラクターで、ノーマルタイプの使い手です。
同じノーマルタイプを使うアカネはミルタンクが厄介でしたが、センリの場合はものぐさポケモン「ケッキング」が難関。
とくに攻撃力に関しては、たいりくポケモン「グラードン」の攻撃種族値を上回る強さ。つまるところ伝説のポケモンに比肩する、禁止級の怪物なのです。
ただ、ケッキングは「なまけ」という特性を持っており、技を出すと次のターンを休んでしまう弱点が。この特性を利用してバトルに勝利することが可能ですが、それでも「2ターンに1回しか動けないケッキングに勝てない…」というトレーナーもいたようです。
◆ライモンシティジムのカミツレ
最後にご紹介するのは、ライモンシティのジムリーダー・カミツレです。
彼女はでんきタイプの使い手としてジムリーダーを務める傍ら、ファッションモデルも兼任するシャイニングビューティー。2010年発売の『ポケットモンスターブラック・ホワイト』で初登場を果たして以来、多くのプレイヤーを魅了し続けています。
そんなカミツレの使用ポケモンは、モモンガポケモンの「エモンガ」2匹と、らいでんポケモンの「ゼブライカ」。中でもエモンガはでんきとひこうの2種類のタイプを有しているため、ポカブ以外のイッシュ御三家すべての弱点を突けるというアドバンテージがありました。すなわち御三家に頼った育成では、苦戦を強いられること必至。
しかも3匹とも「ボルトチェンジ」を使用可能で、幾度となくヒットアンドアウェイ戦法を連発。
じめんタイプのポケモンが手持ちにいなかったトレーナーは、なおさら苦戦したことでしょう。
圧倒的な強さを見せ、プレイヤーにトラウマを植えつけた歴代のジムリーダーたち。とはいえ苦い体験も、今となってはいい思い出…かもしれませんね。