アトラスの『真・女神転生』シリーズといえば、古今東西の悪魔たちが活躍する人気ゲームです。そのモンスターデザインはいずれも個性豊かで、魅力たっぷり。
今回は“かわいすぎる悪魔たち”にスポットを当て、人気の理由を紐解いていきましょう。

(1)抗いがたい色気で魅了するピクシー
イングランドの南西部に伝わる民間伝承に登場する妖精、ピクシー。『真・女神転生』シリーズではもっぱら、序盤に出没する低級な悪魔としてお馴染みとなっています。

同作はどちらかというとオトナ向けの世界観ですが、それを象徴するのがピクシーといっても過言ではありません。幼い少女のような顔つきながら、服装はかなりハイレグ気味なレオタード、そして太ももの“絶対領域”を強調するニーソックスも相まって、セクシーな雰囲気を振りまいてきました。

最新作『真・女神転生V』でも、そのかわいらしさは留まることをしりません。
デザインは旧来のシリーズと同じですが、グラフィックが細部まで作り込まれていました。さらにパタパタと羽をはためかせながら動き回るところも、魅力につながっています。

性格は作品によってさまざまで、見た目通りの少女っぽい言動を見せたり、ギャル語を話したりすることも。見た目がガラッと変わることもあり、外伝作品『デビルサマナー 葛葉ライドウ対アバドン王』では、大正モダンな作品の舞台にあわせて、和服姿を見せてくれました。

(2)メガテン世界のピカチュウ枠?「モスマン」
世間ではよく、「かわいい」には2種類の意味があると言われがち。女の子的なかわいらしさと、ペットやマスコットのようなかわいらしさです。
『真・女神転生』シリーズでいうと、マスコット的な魅力で知られるのは、やはりモスマンでしょう。

元ネタは近代、主にアメリカで流行した都市伝説に登場する、巨大な虫のUMA(未確認動物)です。悪魔というより、ネッシーや雪男のたぐいに近い存在かもしれません。

その特徴はなんといっても、どこを見ているのかわからない目つき。いったい何を考えているのか、否応なしに想像が膨らんでしまいます。

公式側もキャラを掴みかねているのか、「オレ様は、妖獣モスマン!」という“オレ様キャラ”だったり、「モスモス」しか言えない天然っぽいキャラだったりと、作品によってイメージが異なります。
そんな愉快なキャラクター性も、かわいらしさの秘訣かも…。

ちなみに『真・女神転生』シリーズのマスコットといえば、イングランドの雪の妖精・ジャックフロストも有名です。

しかし知名度はともかく、かわいさ勝負では負けていないようで、2020年に行われた悪魔人気投票では、ジャックフロストが5位、モスマンが3位にランクインしていました。

(3)新世代のメガテンを代表する「マーメイド」
『メガテン』シリーズの悪魔といえば、“悪魔絵師”の異名を持つイラストレーター・金子一馬氏のデザインが有名。しかし近年では別のデザイナーを登用した、新しいデザインの悪魔も登場し始めています。

『真・女神転生IV FINAL』から登場したマーメイドは、そんな“新世代”を代表する悪魔の1体。
『IV』『IV FINAL』そして最新作『V』と、近年のナンバリングタイトルでキャラクターデザインを一手に手掛ける、土居政之氏のデザインでした。

旧来の不気味さを引き継ぎつつも、最新の萌え系トレンドにも目配せが効いているような、洗練されたデザインが大きな特徴です。

また土居氏がデザインした新悪魔は、女性的な曲線のラインを取り入れているものが多く、ネット上では“エロカワ”と称されているのだとか。マーメイドもその例に漏れず、かなり露出度が高くなっており、シリーズ屈指のセクシーな悪魔となっていました。

他にもかわいらしいデザインの悪魔がたくさん登場する『真・女神転生』シリーズ。今後生まれてくるキャラクターにも注目です!