2022年11月に正式サービスが開始した『勝利の女神:NIKKE』は、重厚なストーリー展開や少女型ヒューマノイド「ニケ」たちの魅力、編成による戦略性など、様々な魅力で確かな支持を集めています。

早ければ半年も経たずにサービス終了を迎えるゲームアプリも多い中、PC向けの展開も遂げ、「Google Play Best of 2023」では複数の受賞を果たすなど、目覚ましい躍進を見せています。


話題を集めた「Re:ゼロから始める異世界生活」コラボイベントも終了が迫り、新たなイベントが予告され、プレイヤーである「指揮官」たちも関心を向けていることでしょう。

新イベントの詳細はまだ明かされていませんが、その概要や、イベントに合わせて実装されるニケなどは発表済み。その展開に向けて期待が高まっているなか、とある予想から「これは危険だ」「タイミングが悪い」と警戒する声も一部の指揮官から上がっています。

『勝利の女神:NIKKE』のプレイヤーたちに、どんな危険が迫る可能性があるのか。その実情へと迫ります。

■新ニケ「ベイ」の実装に、指揮官たちの警戒心が高まる
先日発表された新たなストーリーイベント「ONE MORE TIME」は、同タイミングで実装されるニケ「ベイ」を主軸に、「アーク・チアリーディング・チャンピオンシップ」へと挑戦する物語が描かれます。


その内容は、予選競技の点数がチームの歴代最低点を記録してしまい、本戦での挽回を心に誓うベイ。メンバーの「クレイ」と共に、優勝を目指して邁進する──とのことです。

今回の舞台がチアリーディングなので、ベイの装いはもちろんチア衣装。褐色・へそ出し・ミニスカといった健康美溢れる装いで、観客のみならず指揮官の視線も釘付けにする勢いです。

また、メンバーのクレイに関する詳しい言及は記事執筆時点でまだありませんが、本イベントのビジュアルイラストから察するに、ベイの背後にいる金髪系美女か、さらに後ろの白髪系の少女のどちらかがクレイと思われます。

『勝利の女神:NIKKE』は、イベントに合わせて新ニケの実装が通例ですが、最高レア・SSRニケの実装人数は、1人ないし2人のどちらか。
ここにイベント配布ニケが加わる場合もあるものの、それはコラボや周年などの場合に限られているので、おそらく今回は「ベイのみ」または「ベイとクレイ」が実装される形となるでしょう。

新しいニケの実装は、基本的に喜ばしい話です。惹かれる人は引き、ツボにハマらなければ見送る。本来はそれだけの話ですが、今回は少々事情が変わる可能性もあるのです。

■インフレはわりと穏やかな『勝利の女神:NIKKE』
基本無料系のゲームは、作品によって程度は違いますが、キャラクターの強さがインフレする傾向にあります。サービスの継続には費用がかかるため、安定して収益を稼ぐ必要があり、そのためインフレはどうしても避けがたいのが実情です。


顕著な作品では、イベントのたびにゲームバランスの環境が変わり、最強キャラが入れ替わることもしばしば。しかし『勝利の女神:NIKKE』は、一般的な基本無料系ゲームと比べると、インフレの度合いは比較的緩やかです。

本作の場合、最初期に実装されていた「アリス」や、2023年1月に実装された「モダニア」が、最高ランクのアタッカーとして長く活躍しました。手持ちとコンテンツにもよりますが、今も現役で使っている指揮官も多く、特にモダニアはストーリー攻略で大いに役立ちます。

適材適所で使えるニケや、状況にハマると役立つニケなどは、定期的に実装されます。しかし、俗に「人権」と言われるような、プレイ環境を変えるほど強力なニケが実装されるのは、年間を通してもほんの一部だけ。
そのため指揮官たちは、「自分好みのニケかどうか」という点で判断しやすく、あくまで比較論ですが「懐に優しいゲーム」と見る人もいます。

ですが、「ほんの一部」とお伝えした例外が、新ニケのベイに当てはまるのかもしれないのです。

■もしコンビで実装されると、環境を変える可能性が
あくまでこれまでの例なので、今後も絶対に当てはまるとは断言できませんが、『勝利の女神:NIKKE』で強いニケが実装される場合、いくつかの傾向に当てはまる場合があります。

最も分かりやすいのは、「ピルグリム」と呼ばれるカテゴリーに属するニケが新実装されるケースです。前述の「モダニア」をはじめ、1周年記念の「レッドフード」、2024年1月実装の「紅蓮:ブラックシャドウ」といった一線級のアタッカーは、全員ピルグリムのニケでした。

また、半周年記念で実装されたピルグリムの「ドロシー」も、状況こそ選びますが、独特の攻撃で戦局を変え得る力を持つニケです。


探索要素で実装された「ニヒリスター」や、イベント配布だった「スノーホワイト:イノセントデイズ」といった例外はありますが、ガチャで獲得できる新実装のピルグリムは、いずれも強力な面々ばかりです。

そして、強キャラになりやすいもうひとつの傾向として、「コンビのニケ」の実装もその目安と言われています。

例えば、2023年5月に「ブラン」と「ノワール」が実装されました。彼女たちは双子の姉妹で、普段は店でショーを繰り広げるバニーとして活躍していますが、実践でも優れた性能で火力や支援をこなします。

また2023年10月には、M.M.R.附属高校の生徒「ティア」と「ナガ」が実装されました。こちらはクラスメイト同士で非常に仲が良く、またナガがティアの世話を焼くことから「姉妹みたい」とも言われるほどです。
こちらの2人も、今も現役で様々な戦場を駆け巡っています。

距離感や関係性が近い2人が同じイベントで実装された場合、いずれの2例も多くの指揮官が戦力を更新するほどの恩恵を受けました。ひとつのイベントで2人の新ニケが実装されるケース自体はほかにもありますが、コンビ的な近くて濃い関係性だと高い性能を持つ傾向にあります。

「ブラン」と「ノワール」に、「ティア」と「ナガ」。本作はピルグリムだけでなく、コンビによる実装でも環境が変わりました。その前例を踏まえると、「ベイ」と「クレイ」の2人が実装された場合、コンビの法則でまた環境が変わるかもしれません。

■単なる「強キャラ実装」では済まない、指揮官たちの懐事情
仮に「ベイ」と「クレイ」が高い性能で実装された場合、多くの指揮官が彼女たちの獲得を目指すことでしょう。

「紅蓮:ブラックシャドウ」以降は、特出するほど強力なニケは実装されなかったため、ガチャに使う「ジュエル」や、ピックアップキャラと交換できる「ゴールドマイレージチケット」が貯まっている人も少なくないでしょう。そのため今回だけ見れば、困窮する指揮官はそれほど多くはないはず。

ですが、冒頭でお伝えした「これは危険だ」「タイミングが悪い」といった声が上がる理由は、新イベントの先に待ち受けている展開と大きく関連しています。というのも、『勝利の女神:NIKKE』はもうじき1.5周年を迎えますが、この時に新たなピルグリムが登場するのでは、と囁かれているためです。

■「新ピルグリム」の気配も否定できない1.5周年が、間近に迫る!
昨年は、サービス開始から半年を祝うハーフアニバーサリーアップデートが、4月27日に行われました。先ほど取り上げた「ドロシー」が実装されたのも、このタイミングです。

「新たに実装」「ガチャで入手」という条件を揃えたピルグリムは、いずれも高い性能を持ち合わせていました。そして、この条件に叶うピルグリムが実装されたのは、「周年記念」と「年明け」のみ。また周年記念は、半年と1年、それぞれで実装されています。

そのタイミングで実装された「モダニア」「ドロシー」「レッドフード」「紅蓮:ブラックシャドウ」は、いずれも手に入れて損のない優秀なニケです。逆に彼女たちを逃すと、以降の戦いは相対的に厳しくなるとも言えるでしょう。

ピルグリムが新実装される機会は、年に数回しかありません。その1回と成り得る1.5周年が徐々に近づいており、指揮官たちはそこを見据えて「ジュエル」を貯め込んできました。それが直前に迫った今、迂闊に放出するわけにはいきません。

新実装のピルグリムは、高い性能を持つ可能性が非常に高く、戦力増強という意味で見逃す手はありません。しかし、もし「ベイ」と「クレイ」がコンビとして実装された場合、こちらの2人も環境を変える可能性が十分あり、ジュエルの使い道が非常に悩ましい状況を迎えます。

今現在、クレイの実装はまだ不明で、ベイは性能の概要が発表されています。各スキルやバーストスキルは、味方の生存に大きく寄与する性能だと思われます。

ただし『勝利の女神:NIKKE』の場合、こうした事前のスキル内容だけでは強さが測りがたく、実際に使ってみないと分からない場合がほとんど。特に今回は、「僅差分配」という新たな用語が使われており、ベイの使い勝手はまだ未知数です。

仮にクレイも実装されるとすれば、彼女は同じチーム相手(つまりベイ)を対象したスキルを所持しているかもしれません。その場合、前述のバニー姉妹のような強みを見せる可能性があり、ベイの概要だけではまだまだ判断できない状況にあります。

次回の新イベントで「強いコンビ」が実装される可能性があり、そして1.5周年ではこちらも強力な「新ピルグリム」がやってくるかもしれない。こうした状況を見こし、一部の指揮官から「これは危険だ」「タイミングが悪い」といった声が上がるのも、無理のない話と言えるでしょう。

ちなみに、ベイの装いはチア衣装なので、セクシー度合いもかなり高めです。性能だけでなく、見た目も「強キャラ」な可能性が十分あります。すでに立ち絵や射撃姿勢などが公開されており、ビジュアル面のパワフルさも垣間見せました。性能以外もかなり「危険」なニケかもしれませんが、後悔のないようジュエルの使い道をしっかりと判断しましょう!