現実では絶対に体験したくないけれど、安全な部屋の中でコントローラーを握り、極限の恐怖とスリルに身を委ねる時間は、まさにホラーゲームだからこそ味わえる至高のエンターテインメントです。
今回は、心理的恐怖から土着の怪異まで、あなたの背筋を芯から凍らせる傑作ホラー5タイトルをご紹介します。
◆『SILENT HILL: Townfall』(PS5/Steam)
本作は、『SILENT HILL』シリーズ最新作のサイコロジカルホラーです。主人公の「サイモン・オーデル」は、海に浮かぶ孤島セントアメリアに漂流してしまい、状況を正すという目的を頼りに深い闇に包まれた町を彷徨います。
同シリーズの長編作品としては初となる、一人称視点で進むゲームシステムが採用されています。また、シリーズの特徴の一つでもあるラジオはポケットテレビ「CRTV」に変化。クリーチャーと正面から勝負を挑むだけではなく、物陰から敵を覗いたり、音で誘導したりして、自身の置かれた状況を切り抜けていきます。
海に浮かぶ孤島セントアメリアを舞台に、深い霧と闇に包まれた町を彷徨うサイコロジカルホラーの最新作。
シリーズの長編作品としては初となる一人称視点の採用に加え、不気味なポケットテレビCRTVの映像や音を頼りに物陰から敵を覗き、誘導して危機を脱するステルス要素が、逃げ場のない息苦しい緊張感を生み出しています。主人公サイモンと謎の男の因縁、そして島に隠された狂気の真相に迫る、じわじわと精神を侵食していく極上の悪夢を体感してください。
◆『零 ~紅い蝶~ REMAKE』(ニンテンドースイッチ2/PS5/Xbox Series X|S/Steam)
本作のオリジナル版はシリーズ2作目にあたり、フルリメイク作品となります。グラフィック、サウンド、システムが現代のハードウェアに合わせて全面的に刷新されています。和風ホラーADVの金字塔としてシリーズの中でも特にストーリーの評価が高く、屈指の人気を誇る名作として知られています。
本作は怨霊が彷徨う「皆神村」を舞台に、そこへ迷い込んだ主人公「天倉澪」と姉の「繭」が、村でかつて行われた儀式とそれが招いた惨劇に迫る内容です。村のまとめ役である黒澤家を筆頭に、さまざまな有力者の屋敷が建ち並ぶ風景は、まるで廃村に肝試しに訪れたかのような体験。そこに土着的・民俗学的な要素を含むストーリーが絡み合い、どこか懐かしく、それでいて得体の知れない恐怖を感じさせる世界観が描かれています。
怨霊が歩き回る廃村のおどろおどろしい土着信仰の空気感と、ありえないものを映し出すカメラ「射影機」で怨霊を限界まで引きつけてシャッターを切るヒリつく駆け引きは健在です。美しくも哀しい双子の姉妹が辿る運命の残酷さと、ファインダー越しに目が合ってしまう瞬間の鳥肌が立つ恐怖を、圧倒的な不穏さで味わい尽くしましょう。
◆『日本事故物件監視協会』(ニンテンドースイッチ/Steam)
本作は、プレイヤーが協会の監視員となり、実在する国内の「曰く付きの事故物件」をモニター越しに監視しながら、発生するさまざまな「異常」を確認していく間違い探し形式のホラーゲームです。プレイヤーは、深夜0時から5時までの間、設置された複数のカメラを切り替えつつ、異常がないかを見張ることが業務内容です。
最大の特徴は、前述の通り「本物」の事故物件を使用していることです。加えて、霊障や事象も実際の報告を基に制作されているとのことで、本当に恐ろしい限りです。もちろん団体名などは架空のものですが、登場する物件のリアルすぎる現実感は凄まじく、ホラーゲームの新しい境地を感じさせてくれるタイトルとなっています。
本物の事故物件の映像と実際の霊障報告をベースに構築された臨場感に加え、公式サイトの求人案内や“今月の殉職者一覧”といった徹底的な仕掛けが、フィクションと現実の境界線を狂わせます。画面の向こうで何かが動くたび、自分の部屋の空気まで冷え込んでいくような異様な没入感は必見です。
◆『夜勤事件』(ニンテンドースイッチ/Steam)
本作は深夜のコンビニでアルバイトを始めた女子大生となり、品出しやレジ対応といった日常業務をこなしていきます。しかし、差出人不明の謎の配送物、不気味な言葉を残す老婆、誰もいない通路の監視カメラに映るなにかなど、じわじわと日常が侵食されていきます。
本作は映画化もされており、オリジナルストーリーの追加や骨太の演出が話題となりました。
ストーリーを進めていくと、徐々に言葉にできない違和感が広がり始めます。自分しかいないはずの店内で、ふと視線を感じてしまう……。監視カメラに、なにかが映り込む……。ゲームを進めていくごとに、その違和感に包みこまれていきます。
日常業務をこなす単調な時間の中に忍び寄る「誰かに見られているような視線」や、VHS風のざらついたレトロビジュアルが、プレイヤーの不安感を極限まで煽ります。Switch版では新エンディングの追加やマスコット「チラ丸」集めによる店内の異変ギミックも搭載され、一度PC版をクリアした方でも再び新鮮な恐怖に浸ることができます。
◆『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』(ニンテンドースイッチ/Steam/iOS/Android)
プレイヤーは三重県鳥羽市の離島「亀島」に住む少年「水口勇佐」となり、物語を紐解いていきます。彼は5年前に発生した「亀島南海の大災」で両親や地域住民を亡くしながらも、ただひとり生き残りました。彼は災害当時に死にかけたせいか当時の記憶はありませんが、薄れる意識の中で「人魚のような姿」を見かけたことを思い出し、もしかしたら人魚が自分を助けてくれたのではないかと考えています。
災害で亡くなった母は生前、亀島には馴染めていませんでしたが、遺品整理時に謎の大きな魚の鱗が見つかったことから、「助けてくれた人魚は母だったのかもしれない」と勇佐は考え始めます。災害が起きた南海付近で捜査を開始し、いざ素潜り漁を行ったところ、海底から現れた、自分と同じ姿をした妖怪「トモカヅキ」に触れてしまいます。それをきっかけに、亀島に迫る二つの災厄を防ぐことに奔走する、というのが本作のあらすじです。
勇佐にくわえて記憶喪失の少女、水死体を追う女性、オカルトライターなど、異なる立場を持つ4名の視点が交錯する重厚な群像劇スタイルが本作の真骨頂です。360度見渡せる不穏な背景探索と、民俗学的な人魚伝説の謎が一本の糸に繋がっていく瞬間のゾクゾクするカタルシスは、ミステリーファン・ホラーファン必見の完成度を誇ります。
今回はホラーゲームを5作、紹介しました。
霧深き孤島の心理ホラー、美しくも残酷な廃村の儀式、実在物件を覗き見るリアルな監視業務、日常が壊れる深夜のコンビニ、そして海に潜む人魚と怪異の群像劇……。恐怖の形は様々ですが、どの作品も一度足を踏み入れれば、日常の灯りを消した瞬間に思い出してしまうほどの強烈な毒を持っています。
今夜、部屋の明かりを消してあなたが飛び込みたい極上の悪夢は見つかりましたか?
それでは、背後に十分ご注意の上、最高のホラーゲームライフをお楽しみください!


](https://m.media-amazon.com/images/I/51pHWdWD1sL._SL500_.jpg)






