「育児のクソバイス」をする相手に物申したい!あれこれ第2弾の画像はこちら >>

“クソバイス”なんて“糞”とついてなんだかお下品な言葉遣いですが、言った相手に悪気はなく、憎めないものが多いですね。これはタレントでエッセイストの犬山紙子さんが作った言葉でアドバイスにならない忠告を指すもの。

前回『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が、育児における“クソバイス”をご紹介しましたが、今日は第2弾をお届けします。



■クソバイスをする相手に物申したい!あれこれ第2弾

 (1)「子どもに構ってやれる今のうちが花よ」

スーパーでカートを押して猛ダッシュしては商品を触りまくる子ども。近づいてきた子ども好きの世話好きおばさんが「まあ、元気な男の子ね。私の息子なんてもう独立してしまって、夫と二人で寂しい生活なのよ。子どもに構ってやれるあなたは今が花なのよ」のありがたいクソバイス。

「しつけがなってないわね!」と叱られるのも又、不愉快なものですが、疲労困憊な日常を“花”と言われても救われませんよね。

まして、子どもが成人後の夫婦の時間はまだ遠い先の話。今はただ自分一人の時間が欲しいと切に願っているのですから。

 (2) 「子どもが小さいうちは子育てに専念できる専業主婦が一番よ」

そんなことはないのです。

9時から17時まで会社にいて、トイレトレーニング、給食指導などプロの保育士に任せているワーママの方が子育てのストレスが少なかったりするんです。ランチだって会社勤めをしていれば同僚と優雅にゆっくり食べられますよね。

0歳から3歳までママが家庭で育てていると金魚の糞みたいに子どもがまとわりついてきて、トイレだってドアを開けたまま用を足さなくてはならなかったり、ご飯だってサラリーマンのような立ち食い蕎麦状態のときもあります。

しかも、ワーママは「子育てと仕事の両立をしていて立派だわ」と評価されるのに、専業主婦は「頑張って専業主婦しているね」とは誰も褒めてくれず孤独なのです。夫が帰ってくるまで「今日も誰とも口をきかなかった」なんてこともあります。そんな孤独を理解してくださいね。

 (3)「前向きに、プラス思考で」

“もっと前向きになって、プラス思考で“。でも、その言葉、聞き飽きました。前向きになれれば誰も苦労はしません。

また、起こった状況に対してマイナス思考しかできない自分を否定されている気になってきます。凹んでマイナス思考になってしまっている“ありのままの自分”も受け入れられる人が本当に強い人でもあるのです。

(4)「子どもなんてみんなそんなものよ」

他の子どもと比べてもその動きが異常に激しく、目を離した隙にしょっちゅう迷子になるわが子。「ひょっとして注意欠如/多動性障害(AD/HD)じゃないかしら……」と不安がよぎったママが、先輩ママに相談してみました。

すると「子どもなんてみんなそんなものよ。うちの子の場合は小さい頃は……」と延々と先輩ママの子どもの話を聞かされ、自分の悩みを聞いてくれるどころか話を持って行かれてしまいました。

でも、後日専門機関に連れて行ったら「発達障害の疑いがあります」と言われました。

(5)「子育て中くらいネイルはやめたら?」

爪が尖っていると赤ちゃんの肌を傷付けることも確かにありますが、普通の長さにしてネイルするくらいであれば赤ちやんに大きな害はありませんよね。常に目に入る手元を可愛くしているだけでママのテンションは上がり、ハッピーな気分になるんです。

これで子育てのストレスも緩和されることがあるんです。だから許してちょうだいね。

  

いかがでしたか。

最初にお伝えした通り、相手はあなたのことを思ってクソバイスしていて悪意はありません。ですから食って掛からないようにしましょうね。それから、これらを言われて学習したのならば、あなたも先輩ママになったとき少しだけ気をつけてみましょう。

【画像】

※ Dima Sidelnikov / Shutterstock