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習い事や、塾に行くと、全員一緒に同じものを覚えたりしますよね。英語も、英会話教室で、年齢が同じだったり、近い子たちが集団で一緒に学習することが多いような気がします。

しかし、同じタイミングで同じ方法で英語を勉強しても、すぐに習得できる子どもと、なかなか覚えられない子がいますよね。

記憶力や、経験の違いもあるかもしれませんが、また別の理由があったのです。それはなんと……記憶の得意、不得意ではなく、“リズム感”だったんです!



■リズム感に優れた生徒は、「言語能力が高い」ってホント!?

リズム感に優れた子は「言語能力が高い」と判明!英語の覚えが早くなる学習法って?

英語の覚えが早くなるには、“耳の良さ”と“リズム感”が大きく関わっているそうです! 

“耳の良さ”というと、聞いているだけで……? と思ってしまいますよね。さらに、“リズム感”は、音楽を聴いたり、演奏するならわかりますが、英語にはイメージが沸きません。

しかし、この2つのポイント、実は、科学的にも証明されているのです。

アメリカの、ノースウエスタン大学のニーナ・クラウス教授は、シカゴ在住の125人の高校生を対象に、言語の習得とリズム感の関係の実験をしたそうです。

行ったのは、“メトロノームに合わせて、リズムを刻むテスト”と、“脳波を測定する装置を付けて、音節をリピートするテスト”でした。

実験の結果、リズムが上手く刻める生徒は、そうでない生徒と比べ、秀でた言語能力があるということが分かったそうです。

また、1つ目のテストで優れている生徒は、2つ目のテストにおいても、優れた成果を出したことから、“リズム感に優れた生徒は、言語能力が高い”と結論づけられているんです!



■米国人にとって日本語は「猫の鳴き声に聞こえる」!?

日本人が英語を学ぶ場合は、特にリズム感を鍛えることが“言語習得の近道になる”そうです。

なぜなら、日本語は、英語と比べて“抑揚”がはるかに少ないため、聞いていて平ペったく聞こえます。

実際、筆者もアメリカ人の友人から、「日本語は猫がミャーミャー鳴いているように聞こえる」と言われたことがあります。結構ショックでした……。

では英語はどうなのでしょう? 英語は単語レベルでイントネーションがあり、文章でも“抑揚”をつけて話すケースが多く、全体的にリズムがあります。

そのため、リズム感の良い子は、英語の聞き取りもスムーズで、発音もきれいだと言われているのです。



■「歌、ダンス、音楽」があれば、英語を楽しく・簡単に学べる

リズム感に優れた子は「言語能力が高い」と判明!英語の覚えが早くなる学習法って?

テレビの広告などでも、音楽に合わせて英語を学ぶ子どもをよく見ますよね。

実際、幼児向けの英語教室では、“歌やリズムにのせて、プログラムを進行させていくクラス”が多くあります。うちの子どもが通っている、というママも多いのではないでしょうか。

そういったクラスのほうが、子どもにとって親しみやすい、もしくは頭に残りやすいというメリットもありますが、“リズム感を育てることで、英語の習得を促す”ことも、大きな理由だったんですね。

筆者の息子は、1歳半から、シンガポールのプリスクールに通い始めたため、学校では英語と中国語を学んでいます。

息子の通う学校のプログラムを見てみると、毎月のテーマ(家族、乗り物、食べ物など)と、そのテーマに沿った“歌”が紹介され、新しい単語や言語表現は、歌やダンスと一緒に学んでいます。

また、友人がシンガポールで通っていた英語教室では、歌やダンスの他に、タンバリンや打楽器を使って、“リズム”をとりながら、単語を声に出して覚えていくこともするそうです。

好きな音楽や、楽器と一緒なら、英語を学ぶのも楽しくなりそうですね!

幼少期は言葉をたくさん覚える時期ですので、日本語と、英語を同時にどんどん吸収していきやすいです。

英語の単語や、文法を勉強するだけでなく、“リズム感を養うこと”で、英語習得が一気に身近になるかもしれませんね!

【参考・画像】

※ Got rhythm? Study ties ability to keep beat with language, reading skills – CBS News

※ FamVeld、Strokan、Oksana Kuzmina / Shutterstock

【著者略歴】

※ Kamiri・・・ママライター。人材コンサルタント、外資系人事のキャリアを経て現在は専業主婦としてシンガポール在住。

異文化にもまれながら、1児の母として家事に育児に奮闘中。