妊娠・出産は女性だけが経験できる、とても幸せな経験。
でも、妊娠をした瞬間に女性は様々な悩みや問題と戦うことになることも多いもの。
ひとえに「妊娠=幸せ」とは言えないこともあります。
そんな妊娠中の、言葉にできない女心を1児のママである筆者が皆さんと共有できたらと思います。
妊娠が発覚し、夫もとても大喜び。しかし、妻はちょうど仕事がノリにノッている時。
「このプロジェクトを成功させたら、キャリアアップの可能性も!?」
というようなタイミングに、妊娠が重なってしまい、嬉しい反面ちょっぴり複雑な気持ちを抱える女性もいるかと思います。
「妊娠していなかったら、もっと能力を発揮できるのに……」と思うこともあるでしょう。
筆者も、実は仕事の独立するタイミングと妊娠発覚が同じタイミングだったんです。
その時は「自分はどこまで両立できるのか?」という不安で毎日頭を抱えていました。
ですので、全ての女性が妊娠したら100%幸せ、というものではないかと思います。
中には何も悩みを感じずに、10ヶ月間ずっと幸せを感じながら妊娠生活を送っている方もいると思いますが、多くの女性は多かれ少なかれ悩みを抱え、それでも胎動を感じた時にはこの上ない幸せを感じながら少しずつママになっていくのかもしれません。
「子ども」or 「仕事」どちらを選ぶ?妊娠して子どもを産めば、少なくても3ヶ月くらいは完全に仕事を休むことになります。
それに今の時代は、保育園に100%入れる保証なんてありませんから、本当に産後に仕事に復帰できるのか予測ができません。
仕事を軽減したり、または自分がいない間に他の人にポジションを奪われることが怖くて、なかなか妊娠の継続に踏み切れない女性もきっといると思います。
それに家庭の事情も人それぞれですから、単純に「授かった命を無駄にしてはいけない」と断言することは難しいことかもしれません。
筆者は、妊娠を諦める考えはなかったのですが、独立して間もない頃だったので、仕事は出産予定日の1週間前までしていました。
そして産後も1ヶ月だけ休み、その後は夫に預けられる時間だけで仕事に徐々に復帰しました。
途中で何度も「何で同じタイミングだったんだろう」と心の中でぼやいてしまう自分がいました。
しかし、仕事が大変な中でも、子どもがいることで救われたことは多くあります。
特に仕事をバリバリしてきた女性なら「コレは自分にしかできない仕事だ!」という喜びは強く感じると思います。
子どもに関しても同じで、この目の前にいる(お腹の中にいる)赤ちゃんのママは、自分だけなのです。
赤ちゃんは、お腹の中にいる時にママの声を他の何よりも聞いて産まれてきます。産まれてからもママの存在はとても大きく、小さい頃はパパよりママという子どもがほとんどだと思います。
大変なことも多い育児の中で、同時に「この子のために私は生きている」という幸せに包まれます。
それに、出産・育児という大変な経験を積んだからこそ、仕事がすごく楽に感じられるし、以前とは違った発想で取り組むことができるので、復帰後の仕事にプラスになることもかなり多くあります。
「この子のためにバリバリ仕事しないと!」という目標もできるので、モチベーションも上がりますしね!
今、もし妊娠中にモヤモヤ悩んでいる女性は、出産・子育てが仕事にマイナスになるという意識をぜひ取っ払って、色んな角度から今後のことを検討していただけたらと思います。
妊娠・出産・育児はどんな女性も初体験。悩んで当たり前だと思います。
一般的に「妊娠は嬉しいこと」という考えが多いですが、いざ妊娠をすると何かしらの不安を感じている自分に罪悪感を抱くこともあるでしょう。
そういう気持ちも素直に認めた上で、仕事と子どもと今後をどう向き合っていくのか、じっくり考えてみてはいかがでしょうか?
【画像】
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