でも、題名を見て、ふと疑問を抱いた方はいませんか?
「『鎌倉殿』って誰」。
そうなんです。「鎌倉殿」なんて学校で習いませんでしたよね。そもそも人なのか組織なのか場所なのかもナゾですよね。
心配ご無用です。今回は、『鎌倉殿』とは何かについて、簡単に分かりやすく解説します。
■鎌倉殿とは?
鎌倉殿の13人 メインビジュアル
結論から言うと、鎌倉殿(かまくらどの)とは、「鎌倉幕府の棟梁、または、鎌倉幕府そのもの」を指す言葉です。
つまり、鎌倉幕府のトップの人間を指す事もあれば、鎌倉幕府という組織そのものを指す事もあるという事です。
■もともとは源頼朝を指していた
「平家物語」では「鎌倉殿」といえば鎌倉幕府の初代征夷大将軍・源頼朝を指していて、そもそもは源頼朝を指す言葉だったようです。
しかしながら、頼朝が亡くなると2代将軍・頼家、3代将軍・実朝・・・・・・と「鎌倉殿」は受け継がれていきました。
また、「幕府」という言葉は江戸中期以降にできた言葉で、当時は存在していなかったので、鎌倉時代の武士は鎌倉幕府そのものをも「鎌倉殿」と呼ぶこともあったそうです。
■小栗旬=北条義時は「鎌倉殿」ではない
小栗旬さん演じる主人公の北条義時は鎌倉殿になるの?と勘違いされる方もいるかも知れませんが、北条義時は鎌倉殿ではありません。大泉洋さん演じる初代鎌倉殿の源頼朝が建久9年(1199)に亡くなって、金子大地さん演じる息子の頼家が2代目の鎌倉殿になった時に、彼を支える13人の1人として抜擢されたのが、北条義時なのです。
■まとめ
まとめると、鎌倉殿の13人「鎌倉殿」という言葉が指すものは、
①大泉洋さん演じる鎌倉幕府の初代征夷大将軍・源頼朝。
②金子大地さん演じる鎌倉幕府の2代征夷大将軍・源頼家。
③鎌倉幕府という組織そのもの。
という事になります(現段階で登場人物として発表はされていませんが3代将軍・実朝以降の鎌倉幕府将軍にも受け継がれていきます)
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