そこで今回の記事では、日本の冬に行われる伝統や風習について、知っているとちょっと得するトリビアを3つ厳選してご紹介したいと思います。
■日本の冬のトリビア(1)ゆず湯は語呂合わせから?
一年で最も日が短くなる冬至。その日にゆず湯に入るという方も多いのではないでしょうか。取り入れやすい昔からの風習ですよね。
その理由は諸説ありますが、一説では、
「ゆず=融通(が利く)」
「冬至=湯治(繰り返し温泉に入り病気やけがを治療する)」
という語呂合わせからとも言われています。この縁起の良い2つの言葉を組み合わせ「冬至にゆず湯に入る」という風習が生まれたとか。
ほかにも、身を清めて運を呼び込む、ゆずの強い香りで邪気を払う、などの説もあるようです。
※詳しくはこちらの記事も参考にしてみてください
2023年の冬至は12月22日!カボチャと柚子湯の習慣、始まりは江戸っ子たちのダジャレから?

ちなみに、2023年の冬至は12月22日(金)です。
■日本の冬のトリビア(2)冬至にかぼちゃを食べる理由は?
続いてご紹介するのも、冬至にまつわる雑学です。冬至には、かぼちゃを食べる習慣もあると思いますが、みなさんはなぜかぼちゃを食べるのか知っていますか?
これにも縁起が関係していました。かぼちゃは別名「南瓜(なんきん)」といいます。これは、運を呼ぶために「ん」が2つつく野菜を食べると良いと考えられているようです。
「なんきん」には「ん」が2つありますよね。この理由から、冬至にかぼちゃが食べられているようです。
ちなみに、かぼちゃ以外にも「れんこん」や「にんじん」「ぎんなん」なども冬至に食べられることがあります。これも上記の理由でいずれも「ん」が2つつくからだそうです。
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■日本の冬のトリビア(3)羽子板にはあたたかな想いが
日本のお正月の風物詩のひとつが「羽子板」ではないでしょうか。最近はあまり羽根つきで遊んでいるのを見かけなくなりましたが、羽子板にはあたたかな想いが込められています。
見た目にも華やかな羽子板ですが、これはもともと、ムクロジの種に羽根を付け、その様子をトンボに見立てた遊びでした。トンボに見立てる理由は、トンボが伝染病の媒介者である蚊を食べてくれるから。
トンボに見立てて蚊を怖がらせることで、「子どもたちを伝染病から守る」、というあたたかなおまじないのようなものだったそうです。
いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも日本文化や歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。
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