完全に海の幸じゃないか!海鮮すぎる戦国時代のオモシロ兜[かぶと]たち戦国時代の兜といってもその種類はさまざま。かぶる人間の気性を反映したかっこいい兜からユニークすぎる兜まで、変わり兜と言われるものが今でも数多く保管されています。今回はそのなかでもとってもユニー…今回は十三夜の月が近いこともあり、日本では月と関わりの深いウサギをモチーフとした変わり兜をまとめてみました。ちなみに2015年の十三夜は 2015年10月25日(日)です。
うさぎといえば現代では可愛い動物の定番といった感がありますが、うさぎは月の信仰とも関係がありさらには俊敏を意味することから、うさぎモチーフの兜を好んで使用した武将は意外にも多いようです。
それではウサギモチーフの兜まとめをどうぞ!
■兎形かわり兜(うさぎなりかわりかぶと)
[画像を拡大]所蔵:千葉県立博物館 大多喜城分館
けっこうおじいちゃんなかんじのうさぎが乗っかっています。遠目に見ると返しの部分の家紋が目玉みたいに見えますね。
出典:http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/kikaku/yoroi/usaginarip.htm
■Helmet in the Shape of a Crouching Rabbit

17世紀のもの。着用していた武将は不明です。しゃがみこんだうさぎの左右には波頭があしらわれていて因幡の白うさぎぽい。
出典:Helmet in the Shape of a Crouching Rabbit | Japanese | The Metropolitan Museum of Art
■黒羅紗亀甲縫三枚胴具足

松平昌親(5代藩主)所用
兜はうさぎですが鎧は亀甲で、ウサギとカメが共存しています。2013年に福井市立郷土歴史博物館で開催された特別展「甲冑の美」で展示されていました。
出典:福井市立郷土歴史博物館
■銀箔(ぎんぱく)押兎耳大角立物付兜

俊敏なうさぎにあやかって、耳を大胆にあしらいました。
出典:2012年5月17日 山陽新聞夕刊記事
■兎耳形兜(とじなりかぶと)

ちょっと短めの耳が可愛らしい。頭頂部でとぐろを巻いているのはなんなんでしょうか。
出典:彦根城博物館・玄宮園:らブログ ~from 明石~:So-netブログ
■黒漆塗兎耳形兜(くろうるしぬりとじなりかぶと)

桃山時代の兜です。竹をスパーンとカットしたような独特のフォルムの耳。遠くからも目立ちそうです。
出典:http://www.yasukuni.jp/~yusyukan/news/news_detail.php?article_id=0100
■上杉謙信所用 銀箔押張懸兎耳形冑

前立は三日月。やはり月とうさぎは相性が良いのでしょうか。
出典:名将甲冑大全|第20回 上杉謙信所用 銀箔押張懸兎耳形冑
■鉄打出し銀箔押兎形兜

2002年にUHA味覚糖から発売された「激戦 兜コレクション 日本編」の中の一つ。
出典:UHA味覚糖 激戦 兜コレクション
■鉄地兎前立十八間筋兜

出典:江戸時代 武田家家紋 武田菱 鉄地 兜 乾漆鬼面前立 武具刀剣鎧 - ヤフオク模擬刀情報
■金箔置抹頭形兜(きんぱくおき まっとうなりかぶと)

桃山時代の兜。こちらもうさぎと三日月のコラボレーション。金色の鉢と後立の三日月とのコントラストが美しい逸品。これは戦場でもひときわ目を引きます。
出典:甲冑|川越歴史博物館
■鉄錆地六十二間筋兜

出典:Pinterest
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