日本古来の伝統文化である「漆」。食器やかんざしなど晴れの日に使われることはあっても、なかなか日常生活で手にすることはありません。そんな中、1500年の歴史を持つ福井県鯖江市の越前漆器メーカー「漆琳堂(しつりんどう)」では意外なものとコラボした商品が開発されました。
それが、今回ご紹介する「土直漆器(つちなおしっき)」のオリジナルiPhoneカバー「漆塗カバーケース」です。

2016年6月28日NHKプレミアム(3ch)で放送された番組「イッピン」にて「モダン!便利!進化する器~福井 越前漆器~」にて紹介され、反響を呼んでいます。
漆塗カバーケースの特徴は、「白檀塗(びゃくだんぬり)」という伝統的な漆塗の技法が用いられていること。銀で描いた蒔絵の上から透き漆(透明な漆)を掛けることで、銀の模様がうっすらと金色に浮かび光り輝くというものです。
個々の模様が天の川のようにきらめくさまは、思わずうっとりとため息をついてしまうほど。

販売されている種類は全6種。市松、七宝(しっぽう)、青海波(せいがいは)、矢絣(やがすり)、結桜(むすびざくら)、ドットと、それぞれ全く異なる表情を見せてくれます。

漆の性質上、最初は黒っぽく感じるのですが、使っていくうちに徐々に色が出てきます。使い込むほどに色鮮やかになり、ゆっくりと繊細な蒔絵が現れてくるのだとか。
このケースに対応するのはiPhone6/6SとiPhone5/5s。慌ただしく過ぎていく現代で、いつも手にする日常品にこそ、こだわりの逸品を使ってみませんか?
漆塗カバーケース
漆塗りカバーケース
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