月岡芳年は歴史絵や風俗画、美人画など様々なジャンルの作品を手がけていましたが、中でも芳年の真骨頂といえば無惨絵、残酷絵などと呼ばれる非常に衝撃的な作品も数多く残しています。
芳年の作品はスマートで美しい線の細さが特徴で、大胆な構図の中に見える繊細さは芳年の画風を特徴づけています。今日のアートに携わるアーティストの間でも、河鍋暁斎などと並んで人気が高い絵師ではないでしょうか。
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そんな芳年の代表作の中から、今回は十五夜にピッタリの作品を紹介します。芳年が最晩年に制作した大作「月百姿」です。
三日月や満月などの様々なかたちの月、また、月そのものは描かずに海に反射する月明かりを描いた作品など、100点の中にはさまざまなアイデアが散りばめられています。自身の名前にも「月」が使われていることもあって、月百姿の制作には特別な思いがあったことでしょう。
芳年の作品を知る上では絶対に外せない超大作「月百姿」、100点一挙にどうぞ。
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