「坂本さんは『25周年はファンに心からありがとうを言いたい』と話しているといいます。三宅さんも昨年から曲順を考え、メンバーも25周年ライブを楽しみにしています」(音楽関係者)

緊急事態宣言解除から1カ月を迎えるが、新型コロナウイルスはエンタメ業界に深い爪痕を残したままだ。

ジャニーズ事務所では、関ジャニ∞Sexy Zoneらが予定していたツアーの延期を発表。活動休止が迫るも国立競技場でのライブ延期を決断した。

そんな逆風のなか、ライブへの情熱を燃やしているのが、今年でデビュー25周年を迎えるV6だ。リーダーの坂本昌行(48)は、ライブへの意気込みをこう語っていた。

《25周年のシングルはもちろんですけど、ライブもぜひやりたいなと思って、みんなで考えて動いてますけど、コロナウイルスの影響でオリンピックも延期になりましたし、どういう状況になるかわからないので……。でも、準備だけはしっかりやって、いつでもGOできる状態にしておきたいと思っています》(『週刊朝日』4月24日号)

ここ10年は、ツアーを数年に一度に絞るなど、グループよりも個々での活動が目立っていたV6。

しかし、メンバーの誰もがV6を“ホーム”と思い、大切にしているという。

長野博さん(47)はグルメ本を出版するほどの食通で、井ノ原快彦さん(44)は数々の番組でMCを務めています。また、坂本さんと三宅健さん(40)と森田剛さん(41)は舞台、岡田准一さん(39)は映画を中心に役者として活躍しています。

ですが、メンバー同士の空気感は今も昔も全く変わっていません。冗談も言い合うし、結婚しているメンバー同士で家族の話も普通にしています。全員が“個人の活動は全てV6に還元するため”という共通認識を持っているそうです。

だからこそ、25周年ライブの実施に向けてメンバーが一丸となっているのです」(前出・音楽関係者)

そんなメンバーのなかでも、とりわけ貪欲な姿勢を見せているのが三宅だ。

昨年から三宅は、パーソナリティを務めるラジオ番組『三宅健のラヂオ』(bayfm)で25周年ライブについて「やらないっていう選択肢はないんじゃないかな」と宣言。

同番組の6月22日放送回では、マスクや消毒液のスプレーボトルといった25周年グッズを考案中であることを明かし、あきらめない姿勢を語っていた。

《万が一、今年コンサートができなかったとしても、25周年は今しかない。ファンの人たちには、こんな状況下でも少しでも楽しんでもらえたらいいなと思ってるんだよね》

そんな三宅の祈りが通じたのか、水面下で25周年ツアー実現に向けて動きだしているという。

「秋から3年ぶりの全国ツアーを行えないか、できる限り調整しているといいます。

もちろんデビュー日の11月1日は有力な開催予定日です」(イベント関係者)

コロナ対策も徹底するようだ。

「観客には会場が用意したマスクとフェースシールドの着用を義務づけ、客席も1席ずつ空けて十分に配慮したうえで実施できればと考えているようです」(前出・イベント関係者)

しかし、客席を半分に絞ってのツアー実施となると、大幅な収益ダウンは避けられないだろう。それでもV6が25周年ツアーへ動く背景には、“ジャニーズの呪縛”が関係していた――。

「実はこれまでジャニーズで25周年をファンとライブでともに祝ったグループはいません。少年隊は存続していますが、グループとしての活動は実質ありません。

’16年に25周年を迎えるはずだったSMAPは、ツアーをしないままその年末に解散。

昨年が25周年だったTOKIOも’18年に山口達也さん(48)が脱退・退所して以降は音楽活動を休止しています。25周年ツアーはいまだジャニーズで誰も成し遂げたことがない“偉業”なんです」(前出・音楽関係者)

25周年目前で、ツアーを実現できなかったSMAPとTOKIO。そんな先輩たちの背中を誰よりも見てきたのがV6だった。

「坂本さんはジュニア時代、一瞬ですが、TOKIOの国分太一さん(45)とともに結成当初のSMAPのメンバーだったことがあるんです。その縁からV6はSMAPやTOKIOとの親交が深く、先にデビューして活躍していた両グループは憧れの存在。

それだけに、両グループが25周年を迎えられなかったことにたる思いがあるはず。

三宅さんがこれだけ25周年ツアー実施を公言してきた裏には『俺たちがジャニーズの呪縛を解く!』という思いがあるのでしょう」(前出・音楽関係者)

昨年、坂本が膝の手術を行い、今年はコロナ禍と数々の苦難が降りかかるなか、メンバーは負けじと前に進んでいる。

「20周年のツアーでは、数々の先輩や後輩が駆け付けて盛大にお祝いしていました。アンコールでは嵐のメンバーがバックダンサーを務めていました。今年も開催できた際には“サプライズ”を用意しているそうです。

また、メンバー同士でもツアー内容についてさまざまなアイデアを出し合っているそうです。これまでと似た演出は使わず、全く新しい見せ方で楽しませてくれるでしょうね」(前出・イベント関係者)

三宅は昨年、V6の未来についてファンへこうメッセージを送っていた。

《V6っていうグループがある限り、僕たちについてきてほしいな》(『ザ・テレビジョン』’19年6月14日号)

ファンと一緒に25周年を“WAになっておどる”V6の悲願はかなうのか――。

「女性自身」2020年7月14日号 掲載