俳優の玉木宏(40)が、10月スタートの新ドラマ『極主夫道』(日本テレビ系)で主演に起用された。玉木が演じるのは、かつて「不死身の龍(たつ)」と呼ばれた伝説のヤクザ。
玉木は7月28日にスタートする『竜の道 二つの顔の復讐者』(カンテレ/フジテレビ系)でも、高橋一生(39)とW主演で双子の兄を演じる。こちらは養父母を死に追いやった運送会社社長に対して、兄弟が復讐を図るサスペンスドラマとなっている。
同作は4月放送予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期に。今年でデビュー22年目となる玉木にとって、40代に入って初めての主演作。玉木の主演ドラマは、単発も含めて20作品を超えることになった。
04年に『恋愛小説』(WOWOW)で初主演に抜擢された玉木。06年には、『氷壁』(NHK総合)で連続ドラマの初主演を果たした。同年に『のだめカンタービレ』(フジテレビ系)で上野樹里(34)とW主演を務め、王子キャラで一気にブレーク。以下はこれまでの主演作だ。
08年『鹿男あをによし』(フジテレビ系)
09年『ラブシャッフル』(TBS系)
10年『世にも奇妙な物語 20周年スペシャル~人気作家競演編』(フジテレビ系)
11年『砂の器』(テレビ朝日系)
12年『宮部みゆき4週連続“極上“ミステリー 最終夜レベル7』(TBS系)、『家族、貸します ~ファミリー・コンプレックス~』(日本テレビ系)
13年『事件救命医~IMATの奇跡~』(テレビ朝日系)
14年『桜ほうさら』(NHK)、『事件救命医2 ~IMATの奇跡~』(テレビ朝日系)
15年『残念な夫。』(フジテレビ系)、『天才探偵ミタライ~難解事件ファイル 傘を折る女~』(フジテレビ系)
16年『巨悪は眠らせない 特捜検事の逆襲』(テレビ東京系)、『キャリア~掟破りの警察署長~』(フジテレビ系)
17年『鬼畜』(テレビ朝日系)
19年『連続ドラマW 盗まれた顔~ミアタリ捜査班~』(WOWOW)、『盤上のアルファ~約束の将棋~』(NHK BSプレミアム)、『スパイラル~町工場の奇跡~』(テレビ東京系)
玉木のデビューは98年。
たとえば、99年デビューの玉山鉄二(40)は10作品。07年『真夜中のマーチ』(WOWOW)、『牛に願いを Love&Farm』(関西テレビ/フジテレビ系)、08年『プリズナー』(WOWOW)、10年『横山秀夫サスペンス 第三夜 自伝』(WOWOW)、14年NHK連続ドラマ小説『マッサン』、15年『誤断』(WOWOW)、17年『犯罪症候群 Season1』(東海テレビ/フジテレビ系)、『雨が降ると君は優しい』(Hulu)、18年『バカボンのパパよりバカなパパ』(NHK総合)、19年『トップリーグ』(WOWOW)だ。
同じく99年デビューの佐藤隆太(40)は12作品。07年『死ぬかと思った Case01天使と悪魔』(日本テレビ系)、08年『ROOKIES』(TBS系)、10年『まっすぐな男』(関西テレビ/フジテレビ系)、10年『BUNGO 日本文学シネマ 檸檬』(TBS系)、11年『プロポーズ兄弟~生まれ順別 男が結婚する方法~ 第1話』、『熱中時代』(日本テレビ系)、『光る壁画』(テレビ朝日系)、12年『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』(テレビ朝日系)、『クレオパトラな女たち』(日本テレビ系)、13年『でたらめヒーロー』(日本テレビ系)、14年『人質の朗読会』(WOWOW)、18年『弟の夫』(NHK BSプレミアム)だ。
起用され続ける玉木の歩みとして、30代、40代といった“人生の節目”を重んじる流儀があるという。
「駆け出しの20代は、勢いや同世代へのライバル心が強かったそうです。ですが『のだめ』でブレークしたことで、人気の過熱ぶりに危機感を抱いたといいます。いつまでも同じ役のイメージがつくことに抵抗があるため、30代、40代と節目ごとに自分に足りないものを振り返っているそうです。玉木さんは『日々の生活が演技ににじみ出る』と考え、30代に入ってからは近藤正臣さん(78)や國村隼さん(64)といった先輩を手本にするように。主演に起用され続けるのは、玉木さんがそうして経験値を積み上げている表れでしょう」(芸能関係者)
また実生活では、18年6月に女優の木南晴夏(34)と結婚。妻は公私ともに良きパートナーだという。
「妻の木南さんは、揉めそうになっても笑いに変えるほどポジティブな人。夫婦喧嘩もほとんどなく、玉木さんは木南さんを『一緒にいてすごく楽です』と語っていました。互いに俳優業であることもプラスになっており、日頃から相談し合っているといいます。『極主夫道』では、主人公の華麗な家事さばきも見どころです。既婚者で家事も得意という玉木さんとも共通しているので、説得力のある演技が期待できるでしょう」(テレビ局関係者)
すでにベテラン俳優としての風格を備えている玉木。50代に向けてどのように邁進するだろうか――。