「初夏ごろから出場歌手選びは水面下で動き始めていますが、五輪イヤーにもかかわらず国民的ヒット曲が少なく、スタッフは苦心しているそうです」(NHK関係者)
大みそかの風物詩『NHK紅白歌合戦』。例年11月下旬に予定されている出場者発表に先駆けて、極秘で進められている選考会議。
冒頭のように“目玉不在”が叫ばれるなか、関係者が期待を寄せるのがフレッシュな初登場組。若者を中心に“バズった”アーティストが顔をそろえている。
「『うっせぇわ』のAdoさん(18)と『ドライフラワー』の優里さん(27)は、ともにリリースは昨年10月ですが、どちらも今年に入って配信サービスで億を超える再生回数を記録する大ヒット。2人とも“紅白出場の第一関門”といわれているNHKの歌番組『SONGS』にも出演しており、ほぼ当確とみられています」(音楽関係者A氏)
話題の“天才児”は歴史を塗り替えることになりそうだ。
「童謡コンクールの動画から火がついた“ののちゃん”こと村方乃々佳さん(3)はその愛くるしさからシニア層からの人気も高く有力視されています。出場すれば芦田愛菜さん(17)が持つ7歳という歴代最年少記録を大きく更新することになります」(前出・A氏)
また朝ドラ『エール』と大河ドラマ『青天を衝け』に出演し、NHKへの貢献度も高い山崎育三郎(35)や俳優としての活躍も目覚ましい北村匠海(23)擁するDISH//の名前も挙がっている。
特別企画枠では、今年で作詞活動50周年を迎えた松本隆(72)の代表作とともにあのデュオが!
■嵐不在の救世主として期待されているのが…
「松本さんが作詞を手掛けた中で最大のヒット曲『硝子の少年』でデビューしたKinKi Kidsの5年ぶりの出場が期待されています。今年7月に放送した松本さんの特集番組にも2人は出ていましたし、お膳立ては整っています」(音楽関係者B氏)
例年との大きな違いといえば、活動休止中の嵐がいないこと。そんななか“救世主”として期待されているのが……。
「嵐が歌うNHKの東京五輪・パラリンピックのテーマソング『カイト』を手掛けた米津玄師さん(30)が“代理”で歌う構想も一部ではあるそうです」(前出・NHK関係者)
そして、気になるのは一年を締めくくる大トリ。“五輪組”の大物歌手を推す声が根強いようだ。
「民放5系列による東京五輪の共同企画テーマソング『SMILE~晴れ渡る空のように~』を歌った桑田佳祐さん(65)や東京五輪の開会式で『君が代』を披露したMISIAさん(43)は名実ともに大トリ最有力候補。五輪イヤーを締めくくるのにふさわしい存在です」(音楽関係者C氏)
しかし、そんな2人を押しのける“大穴”として復活を遂げようとしているのが和田アキ子(71)。
「9月にリリースした新曲『YONA YONA DANCE』が若者の間で大流行中。幅広い世代から支持を集める和田さんの大トリでの出場を求める声が局内でも出ているそうです。和田さんといえば’16年の紅白に落選した際、あまりのショックに『紅白はあまり見たくない』と語り、それ以降もさまざまなところで紅白への“グチ”をこぼすなど半ば断絶状態でした。
しかし、今年出場が決まれば40回目となりますし、大トリでの出場とあればさすがの和田さんも快諾するのではないでしょうか」(前出・NHK関係者)
恩讐を乗り越え、アッコは果たして大みそかに“鐘”を鳴らすことができるのかーー。