《撮影でお世話になった北総病院。そして全ての医療従事者の皆さまに心から感謝致します》
9月27日、Twitterにこう投稿したのは山下智久(36)。
「山下さんが言及した北総病院こと日本医科大学千葉北総病院は、山下さんが主演を務めるドラマ『コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』(フジテレビ系)のロケ地。さらに同院の医師が、医療監修も務めています」(芸能関係者)
実はこのツイートには、北総病院のインターネット上で寄付を募るクラウドファンディングサイトへのリンクも載せられており、協力を呼び掛けていた。
「今回のクラウドファンディングは、高度な救急治療処置の訓練用シミュレーターを購入するため。これまで北総病院は、資金を“命に直結する”医療機器などに使っており、未来を担う医師を育てるために不可欠で、すでに多くの救命救急センターで導入されているシミュレーターがないのです。目標金額は2千万円。達成できなければ、支援金を1円も受け取ることができない形式での挑戦でした」(前出・芸能関係者)
しかし、期限3日前に集まっていたのは約1千500万円。そんな危機を知った山下は冒頭のようにツイートし、ロケ地のピンチをフォロワーに伝えた。
これが功を奏し、3時間後には目標金額の2千万円に到達。“コード・ブルー病院”を救い、未来へのバトンをつないだのだった。そして最終的な支援額は約2千600万円にのぼった。
■病院も「あの手助けが…」と山下に感謝
これには北総病院の医師も7月30日のInstagramのライブ配信で感謝しきりだった。
「届くかどうかみたいな後一押しってところに、あの手助けが……」
劇場版『コード・ブルー』公開から3年たっても、山下が“男気支援”したのには、恩返しの側面があるようだ。
「山下さんは、『医師役を演じて虚しくなるときがあります。芝居で、本当に誰かを救えるわけではないですから』と言っていました」(映像制作関係者)
役者業の“限界”を吐露した山下。しかし、その葛藤を打ち消したのも『コード・ブルー』だった。ドラマを見て医者を目指すようになった人の存在を知った山下は、’18年7月30日配信の「WEB ザテレビジョン」で、こう語っている。
《自分が誰かのきっかけになれるということの素晴しさを教えてもらったんです。それまでは、“自分が人前に立って演じることの意味って何なんだろう?”って悩んだ時期もあったんですけど、この作品に出逢って、社会的にもいいメッセージを与えることが出来る職業なんじゃないかってことを気づかせてもらって、自分の仕事に誇りを持てたんです》
今回、北総病院の“コード・ブルー”に応えたように、役者・山下は多くの人を救っていたーー。