12月19日に開催された漫才日本一決定戦『M-1グランプリ2021』(テレビ朝日系)。過去最多となる6,017組がエントリーし、その頂点に輝いたのは結成9年目の「錦鯉」だった。
「決勝では“合コンの予行練習”の漫才を披露しました。長谷川さんが20代と合コンするジェネレーションギャップに焦点を当てたネタは、会場の爆笑をさらいました。最終決戦で披露したのは、市中に逃げた猿を捕獲する漫才。終盤に向けて畳みかけるような掛け合いは、ライバルのオズワルド、インディアンスに劣らない勢いを見せつけていました」(テレビ誌ライター)
錦鯉はソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)所属で、’07年に優勝したサンドウィッチマン以来、吉本興業以外から輩出された王者となった。だが最も注目を集めたのは彼らの年齢で、ツッコミ担当の渡辺隆は43歳、ボケ担当の長谷川雅紀は50歳だ。
50歳で「M-1」の頂点に立つという快挙は、長谷川が史上初めて。そのため、視聴者からは「中年の星」との呼び声も上がっている。
優勝が決まった瞬間、渡辺と抱き合いながら号泣した長谷川は「諦めないでやってきて良かった。僕はラストイヤーが56歳だったので、今年で決められてよかった」と大歓喜。審査員として参加したナイツ・塙宣之(43)とサンドウィッチマン・富澤たけし(47)も、その光景に感動の涙を流したのだった。
■「魂は歳を取らない」
そんななか、優勝後の会見で長谷川が明かした“あるエピソード”が反響を呼んでいる。
コンビ結成当時、40歳だった長谷川。
しかし、その上で次のように意気込みを語ったのだ。
「ただですね、ダウンタウンの松本人志さんの言葉で大好きな言葉がありまして。『魂は歳を取らない』という言葉があるんですけどね。その言葉が僕大好きで、おっさんだからとか若造だからとか男だから女だからとか色々言いようがあるじゃないですか。
そういうことじゃなくて、『頑張ろう』っていう気持ちで。50歳超えても体が動かなくなっても、言葉とかで補いながらやっていきたいですね」
最終審査では錦鯉に票を入れたダウンタウン・松本人志(58)。その理由を「最後の最後は一番バカに入れようと思った」とコメントしていた。そんな愛溢れる松本の“金言”に、ネット上では感動の声が上がっている。
《長谷川さんの「魂は年を取らない」って言葉に朝から泣いてしまった》
《M1良かったなぁ、審査員がもらい泣きするのあんまり見ないもんなぁ……。魂は年を取らない、良い言葉だ》
《錦鯉のまさのりさんが優勝会見で言った言葉。
《「魂は年を取らない」年齢なんて関係ないという事を証明してくれました。同年代なのですごく励みになります》
「中年の星」として早くも期待が寄せられている錦鯉。一層の活躍ぶりを見せてくれることだろう。