新型コロナの猛威は今も続くものの、緊急事態宣言といった対策が緩和され、少しずつ以前の生活が戻りつつある日本。しかし、その一方、ロシアがウクライナへの侵攻を開始するなど、緊迫した世界情勢が続いている。

そんな2022年の上半期、芸能界や皇室でも驚きの出来事が次々と起きていた。本誌が目撃してきた上半期のスクープのなかでも、特に反響が大きかったものを改めて紹介する。

今年、25回目の命日を迎えた昭和の大俳優・勝新太郎さん。妻として波乱万丈な人生を支え続けた中村玉緒は、勝さんの死後は長女と手を取り合ってきた。昨年も本誌は、大病に苦しむ長女を中村玉緒が“逆介護”して支える様子を報じている。しかし、そんな母娘関係に亀裂が入ろうとしていて――。(以下、2022年2月22日号掲載記事)※年齢は掲載当時のママ

2月3日の節分。東京都内の大本山増上寺で行われた豆まきに、中村玉緒(82)が参加していた。

コロナ禍のなかでも、艶やかな赤紫の羽織はかま姿で、はつらつとした笑顔をのぞかせていた。

玉緒は昨年、健康の秘訣をこう語っている。

《麻雀も昔から好きで。指先を使うとボケ防止になると言いますしね。

私はスロットのレバーは右手で操作する、麻雀牌は左手で取る……つまり全身運動になっているわけで(笑)。これが健康の秘訣だと思っています》(『婦人公論』2021年12月14日号)

1997年に夫・勝新太郎さん(享年65)に先立たれ、残された借金は14億円。それを、玉緒がバラエティ番組などの仕事をこなして完済。

波瀾万丈の人生を歩んできたが、昨年にはインスタグラムやYouTubeチャンネルも開設した。仕事に趣味にと、充実した毎日を送っているようだ。

そんな玉緒だが、じつは長女のAさん(59)が“電撃再婚”をしていたというのだ──。

「Aさんは、1986年に一般男性と結婚し、一時は北海道に居を移していたのですが、1年ほどで離婚しています。

Aさんはかつて女優として活動したこともありますが、その後は玉緒さんのマネージャーや個人事務所の社長を務め、裏方に徹してきました。

今回再婚したBさんとは、かれこれ20年以上交際し、内縁関係にありました。そんな2人が、最近籍を入れたのです」(中村家に近い芸能プロ関係者)

2月上旬のある夕方、自宅マンションを訪ねると、AさんとBさんが帰宅してきた。

──『女性自身』です。

「はい……」(Aさん)

――入籍されたと聞きました。

「あぁ……いや、すみません。ちょっとそういうことは……」(Bさん)

そう答えると、それ以上記者の問いかけに応じることなく、無言でマンションに入っていった。Bさんは、いったいどんな人物なのか──。

「彼は、玉緒さんの元運転手です。もともとは、玉緒さんの麻雀仲間で、麻雀で生計を立てていたこともあるとか。その縁で、玉緒さんの身の回りの世話をするようになっていきました。

そのころにはすでにAさんも玉緒さんの事務所で働いていましたから、顔を合わせる機会も多かったわけです。AさんとBさんは同世代ということもあって、しだいに関係を深めていったと聞いています」(玉緒母娘の知人)

しかし、Bさんとの交際期間が長くなるにつれ、徐々に母娘の関係も変化していった。

■離れていく娘……息子の死が溝を深めた

「玉緒さんの友人だったとはいえ、Bさんは周りから見ると、“何の仕事をしているのかよくわからない人”というのが、正直な印象でした。

さらに交際が始まってからは、BさんはとにかくAさんの言うことには“絶対服従”の状態。なんでも彼女のやりたいようにさせていましたからね。そんなBさんに対して、Aさんはどんどん信頼を寄せるようになります。

そうやってBさんが雇い主の玉緒さんよりもAさんを優先するようになっていったことで、この2人と玉緒さんの間には、少しずつ溝ができるようになっていったんです」(前出・知人)

とはいえ、娘の慶事に玉緒もさぞ喜ぶかと思いきや──。

玉緒母娘の間には、穏やかではない事情がほかにもある。それは、本誌が昨年10月12日発売号で報じた、玉緒の“家出独居”だ。

「長年、同じマンションの別々の部屋という“一つ屋根の下”で、暮らしていたのですが、玉緒さんがそこから離れた別のマンションに1人で引っ越してしまったのです」(前出・芸能プロ関係者)

本誌が昨年10月にAさんを直撃した際、《本人(玉緒)が越したがったから、『どうぞ』と……。別に何もないです》と、淡々とした口調で別居を認めている。

ずっと二人三脚でやってきた母娘に生じた亀裂──。決定的になったのは、2019年11月の息子・鴈龍さん(享年55)の死だった。

「役者として成功をつかめなかった鴈龍さんを、玉緒さんは長年経済的に援助してきましたが2017年ごろにそれをやめる決断を下しました。この決断にAさんは納得のいかないところがあったそうです。その後、鴈龍さんは一人で亡くなってしまって……。

母娘の間に言い争いが増えるようになっていったのは、鴈龍さんの死後です。2020年秋にはAさんが事務所社長を退任、玉緒さんが代わりに社長になりました。

昨年春にはAさんが住んでいるマンションのローンの返済も終わり、話し合いの結果、玉緒さんが出ていくことになったのです」(前出・知人)

今回のAさんの再婚によって、“母娘のバトル”が再燃する兆しがあるという──。

「玉緒さん本人が所有する不動産や現金はそこまで多くありません。しかし、勝さんの肖像権や出演してきた数多くの映像作品の権利などを個人事務所で管理していて、一定の収入を生んでいます。

こうした“勝新の遺産”は、玉緒さんが亡くなれば、AさんとBさん夫妻に受け継がれます。自分の死後に2人が『勝新太郎』の名前を使って仕事をすることになることを、玉緒さんは苦々しく思っているようです」(前出・芸能プロ関係者)

「夫の遺産は渡さない」という感情が渦巻く一方で、前出の『婦人公論』のインタビューでは、玉緒は家族への思いを語っていた。

《思い出はいつも優しく心に寄り添ってくれるんです。2人の子どもに恵まれ、家族4人でいろいろなところへ行きました。(中略)思い出が与えてくれる、生きる力というのがあるんですよ》

天国の勝さんと鴈龍さんも、玉緒とAさんの一日も早い“雪解け”を願っているはずだが──。

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