8月20日、21日に開催された音楽フェス「SUMMER SONIC 2022」(以下、サマソニ)に出演したロックバンド・ONE OK ROCK。フェスは終了したものの、ボーカルのTaka(34)が21日の東京公演で、観客に向けて“声出し”を煽ったことが物議を醸している。

そんななか、Takaとは対照的に、称賛を集めているのが20日の東京公演に出演したHYDE(53)。

日刊スポーツによると、HYDEはMCで「こんなにたくさん人がいるのに声が出せないなんて残念だね」と話しつつも、「かといって『ルールなんて関係ねぇ! 声出して行こうぜ!』っていうのもなんか違う。怖がってる人の横ではしゃぐのはダサい」とキッパリ。そして観客に向けて、こう呼びかけたという。

「コロナ前と違って、それぞれスペースがあるじゃないか、ちょっと崩れてはいるけど。その場所はお前たちが3年かけてコロナから勝ち取った場所なんだぞ! 有効的に使えよ」

同フェスの公式サイトでは、新型コロナ感染防止のガイドラインとして「大声・歓声禁止」「参加者同士の接触禁止」などと明記していた。

しかし、ネット上で拡散されている動画では、Takaはステージ上で「前のアーティストのメーガン(Megan Thee Stallion)があんだけ声出していたから、もういくら出したって関係ねぇだろ」などと発言。

そして、「俺は今回のこの夏フェスの前に、どのフェスも出禁覚悟でやってるからお前ら覚悟しとけよ! という宣言をして参りました! 謝るから俺が、最後もし怒られたら」と煽る様子も確認できる。

さらにTakaは、声出しについて「きっとこの中には『止めて~』って思ってる人もいると思うんだよね。ごめんね。でも、これが俺らのやり方なんだ。お付き合いください」とも発言。

続けて、「嫌だったらさ、なんかこう、なんだろ。ちょっと息する回数とか減らしてみたら? 冗談です」と観客に投げかけたのだった。

■際立つHYDEとの差に「まるで子供」との声も

国内では新型コロナの感染者数が21日までに5日連続で20万人を超えるなど、感染再拡大が懸念されるなかで開催されたサマソニ。

コロナ禍では開催方法も試行錯誤され、中止を余儀なくされた’20年は過去公演の一部をオンライン配信。’21年は規模を縮小した代替イベント「SUPERSONIC」を東京公演のみ実施し、会場のZOZOマリンスタジアムでは感染対策としてアリーナにも席が配置された。そして今年、3年ぶりに従来通りの公演が実現したのだった。

そうした経緯を理解した上で、感染対策のルールを守るよう呼びかけたHYDE。かたや、「これが俺らのやり方」と観客に声出しを煽ったTaka。SNSでは同じフェスに出演した双方を比べ、ルールを無視するような振舞いをしたTakaに「まるで子供」と呆れる声が。

《Hydeさんの意見はホントに嬉しかったな。Takaさんとは大人と子供の違い、いや、格の違いか? ルールを守るからできる事があるんだよ。全員マスクするからコンサートできたり、お祭りできたり、ワクチン打つから海外行けたり。

周りの沢山の大人が、見えない所でいっぱい働いてくれてるんだね》
《ワンオクのTakaさんの気持ちは分からないでも無いが、そのルールならと参加を決めた人もいるはずで、運営サイドの思いも受け止めた発言は、さすがhyde様と言った所》
《さすがhydeさんかっこいい ワンオクのTakaは無責任な子どものよう》
《HydeとTaka おじさまと子供おじさんのこの差よ》

「今夏のサマソニでは、Takaさんだけでなく声出しを煽る来日アーティストも多々いました。Takaさんは海外でも活動しているので、もしかすると同じような感覚だったのかもしれません。ですがこの3年間、日本ではライブやフェスなどを開催するにあたって多くの制限がありました。人数制限をしない有観客でステージ演奏ができるのも、主催者や多くの関係者の協力があってこそ。ましてやフェスには、自分たちのファンだけでなく、他のアーティストのファンもいます。そういった配慮を無視した“自分たちさえ良ければいい”という考えは、あまりにも浅はかではないでしょうか」(イベント制作関係者)

多くの批判を受けてか、22日にInstagramで《会場にいた人達には僕の気持ちは伝わってると信じてる。でもいいわけはしません。嫌な気持ちにさせてしまった人達へ。ごめんね》と謝罪したTaka。今後も出演するフェスで、同じスタンスを貫き通すのだろうか。

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