貴重な情報源としている人も多いであろう朝・昼の情報番組。そんな番組の印象を大きく左右するのがMCだ。

そこで、6月に実施し大変反響の大きかった「好き・嫌いなMCランキング」を再度実施。視聴者はどのようなMCを好むのか? この記事では好きなMCランキングについて、テレビコラムニスト・桧山珠美さんの分析を交えて紹介する。

3位となったのは、『ラヴィット!』(TBS系)でMCを務める川島明(43)。

麒麟の川島さんは、今年、一番、実力を伸ばし、また認められたのではないでしょうか。もともと、誰かのコメントを上手に拾い、しっかりと笑いに昇華できる実力を持っていました。

相方の『ホームレス中学生』が人気だったことから、川島さんは麒麟の“じゃない方芸人”だった不遇の時期もありました。しかし、そこで苦労を重ねて力を磨いてきた部分も評価できます」(桧山さん)

ニュースやゴシップなどを一切扱わないバラエティ番組であることもあってか、司会としての純粋な進行力や場をまわす力が評価された。

《面白い、変な空気になってもそう感じさせないフォロー力がある》
《進行力は勿論、笑いでまとめて次に進めるのは見ていて楽しい》
《ツッコミも的確かつ清潔感があり、MCとしての安定感が半端じゃない。そしてとにかく自身も芸人としてめちゃくちゃ面白く、後輩芸人からの信頼も厚いので向かうところ敵なしでは》

2位は『モーニングショー』(テレビ朝日系)でMCをつとめる羽鳥慎一(51)。玉川徹氏が事実誤認発言でレギュラー降板するなどトラブルに見舞われた同番組だが、羽鳥の好感度への影響はないようだ。12月9日に公表されたオリコンニュースの「好きな男性アナウンサーランキング」でも羽鳥が1位の座についている。

「2位の羽鳥さんは“人は見た目が大事”という言葉がぴったりハマります。

本来ならフリーになったら半年間は古巣の番組にしか出ないアナウンサーもいるなか、日本テレビを退社し、直後にテレ朝の『モーニングバード』に出るという、別の人がやれば叩かれかねないことをすんなりとできてしまう。

誠実な見た目が『羽鳥さんは悪い人ではないから、きっと何らかの事情があったんだ』と勝手に思わせるのでしょう」(桧山さん)

読者からはニュースをわかりやすく、かつ偏りなく伝える点が素敵とのコメントが。

《自分の意見や考えを押し付けない。柔らかい物腰》
《真面目とユーモアのバランスがいい》
《聞き取りやすい、わかりやすい》

並み居る強豪を抑えて、好きなMCランキングで王座を手にしたのは、前回の好きなMCランキングでも1位を獲得したTBSの安住紳一郎アナウンサー(49)。『THE TIME,』(TBS系)で司会を務める。

「圧倒的ですね。もはやTBSの顔と言ってもいいでしょう。人気があるのにフリーに転身しないところも“お金に汚くない”と好印象につながっているのかも。

ただ、『THE TIME,』では、『ぴったんこカンカン』で見せた、泉ピン子さんや高畑淳子さん、冨士眞奈美さんら“猛女”を扱うMCぶりは披露できず、もったいない。もっと視聴者の多い時間帯で、遺憾無く実力を発揮してほしいですね」(桧山さん)

安住の魅力といえば、時に毒を吐くこともある飾らない人柄。そのうえ、ベテランアナウンサー古舘伊知郎をして「安住紳一郎くらいになると、俺が尊敬しちゃう」といわせるなど、仕事っぷりも完璧だ。読者からは以下のような声が。

《安定のアナウンス力と生放送時の切り返しの楽しさ》
《つい本音が出たり、声が地声になったり、人間味がある》
《災害時や事件があったときでも、いつも落ち着いてるし、普段はユーモアもあって、ニュースを読むのも上手いから》

前回の好きなMCランキングでもトップ3を獲得したこの3人。彼らの圧倒的好感度は、来年も継続しそうだーー。

【好きなMCランキング】

1位 安住紳一郎『THE TIME,』…100票
2位 羽鳥 慎一『モーニングショー』…56票
3位 川島明『ラヴィット!』…55票
4位 博多華丸・大吉『あさイチ』…52票
5位 加藤浩次『スッキリ』…45票
6位 石井亮次『ゴゴスマ~GO GO!Smile!~』…19票
6位 谷原章介『めざまし8』…19票
8位 小泉孝太郎『ポップUP!』『よじごじDays』…18票
9位 恵俊彰ひるおび!』…17票
10位 太田光爆笑問題)『サンデージャポン』… 16票
10位 中山 秀征『シューイチ』…16票
10位 宮根誠司『情報ライブ ミヤネ屋』…16票

【調査概要】

実施期間:22年12月9日から22年12月16日
調査対象:20歳以上の男女523人
調査方法:WEBでのアンケート(クロス・マーケティングのセルフアンケートツール『QiQUMO』などを使用)

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