「物語を通して、舞と一緒に私も成長していくような感覚でした」
3月31日、こう語ったのは連続テレビ小説『舞いあがれ!』(NHK総合)でヒロインを務めた福原遥(24)。この日、『舞いあがれ!』が最終回を迎えたことに際し福原はコメントを発表し、「多くの方が温かく心優しい言葉で『舞いあがれ!』を応援してくださり、そのひとつひとつの言葉に励まされていました」「本当にありがとうございました」と述べた。
『舞いあがれ!』で福原が演じたのは空とパイロットに憧れる女性・舞。同作ではものづくりの町・東大阪と自然豊かな長崎・五島列島で人々との絆を育みながら、ネジ工場の営業として働き、のちに町工場同士をつなげる会社を起業する舞の挫折と再生が描かれている。
3月29日に配信された「スポーツ報知」の記事で、’11年の『おひさま』でヒロインを務めた井上真央(36)の演技を見て、「いつも笑顔で頑張る姿に勇気をもらい、自分もこの場所に立ちたい」と朝ドラに憧れを抱いていたことを明かしている福原。並々ならぬ思いから、ヒロインに決まった時は思わず感極まったようだ。
「井上さんの背中を追い続けた福原さんでしたが、朝ドラのオーディションに3回挑戦したものの全て最終審査にすら進むことができませんでした。それでも『舞いあがれ!』のオーディション当日、会場に入る直前に頭上を飛行機が飛んでいて“いいこと”が起こるような気がしたといいます。そして、ついに2545人の中からヒロインに選ばれました。合格を知った時はマネージャーと抱き合って喜んだそうです」(制作関係者)
■福原のヒロイン魂!右利きに矯正、過酷なダイエットにも挑戦
劇中で舞はパイロットになる夢のため航空学校へ入学する。‘22年12月、福原は本誌に《航空学校編は専門用語がたくさんあって、とても難しかったです》といい、飛行訓練のシーンについても《覚えられるかなと不安もあったのですが、航空学校の方が機内のスイッチなどひとつひとつ細かく丁寧に教えてくださったので、それを覚えていく練習をしました》と苦労を明かしている。さらに撮影中、福原はヒロイン魂をたびたび見せていたという。
「人力飛行機に乗るシーンのために、ハードな撮影スケジュールをこなしながら過酷なダイエットにも挑戦することに。両親役の高橋克典さん(58)も永作博美(52)さんも体調を心配しつつ、その本気度に圧倒されていました。
福原のクランクインは’22年4月8日で、クランクアップは’23年2月10日。10ヵ月にわたってヒロインとして奮闘するなか、福原にはかけがえのない支えを手にしていたようだ。
「福原さんは撮影中、人力飛行機サークルの由良先輩を演じた吉谷彩子さん(31)から貰った手紙を何度も読み返し、心の支えにしていたそうです。吉谷さんは手紙だけでなく飛行機のストラップや手作りのコップも福原さんに渡したそうで、福原さんはとても大事にしているといいます。
福原さんは役に入り込みすぎて、今では飛行機の音を聞くたび“どこを飛んでいるのか”を確認するほど。寝室には飛行機の写真を飾っており、まるで舞と一心同体のような気持ち。『舞いあがれ!』は俳優として邁進していく糧になったといいます」(テレビ局関係者)
朝ドラヒロインをやり遂げ、福原はまた舞い上がる!