「大ウソつきですから、手相なんて見てるヤツ。手相見てるんなら、マジで正面向いてゴミでも拾えよ! 目の前に落ちてるゴミ拾えよ! 人の手のひらばっか見やがって…」

2月25日、ラジオ番組『SUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系)に出演した有吉弘行(49)はそう言ってまた、吠えていた。

「有吉さんはかねて占いなどを一切認めず、大嫌いだと公言しています。この日は、リスナーからの投稿で、島田秀平さん(46)について聞かれた有吉さんは突如ヒートアップ。『二重運命線』や『覇王線』を“非常に珍しい強運の線”としている島田さんに対し、『ハッキリ言って、島田のやっている占いの番組見ると、二重運命線と覇王線はいわゆる定番です!絶対出ます!!』と切り捨て、手相占いに猛烈に噛みついたんです」(演芸関係者)

有吉の、島田に対する怒りは今回に限ったことではない。いまから7年前の5月、『有吉弘行のダレトク!?』(フジテレビ系)では本人を前にブチまけている。

「VTRで島田さんが出てくるやいなや、『出たよ~、コガネムシ!』と言い放ち、《芸能人からも圧倒的な支持》と紹介されると、『俺は支持してないぞ!』とイジり出しました。

スタジオに島田さんが登場すると『いいなぁお前は、手のシワ見ていい加減なこと言ってりゃ、金が入ってきて!』と強烈にツッこんでいました。

島田さんは『あなただけです、手相を手のシワって言うのは!』と切り返すも、2人の話がかみ合うことことはありませんでした。その後も有吉さんは島田さんを時々自分の番組のゲストに呼ぶこともありますが、『島田くんは“ザ・インチキ”』など、彼を“罵倒”する構図は変わりません」(前出・演芸関係者)

有吉はなぜ、手相などの占いを一切認めようとしないのか。そのヒントは4年前に出演した番組に隠されていた――。

「20年8月8日に放送された『有吉反省会』(日本テレビ系)に出演した本仮屋リイナさんが《なんでもかんでも占いで決めないと気が済まない》ことを反省しにきた回のことです。

有吉さんは“この世で一番嫌いなのは占い”と断言し、『自分の人生を決められたくない』『占い師を全滅させてやろうと思っている』などと挑発的な発言を繰り返しました。その一連の発言を聞いた後、“見届け人”の博多大吉さんが『この圧のかけ方は…あのころの上岡龍太郎さんだ!』と驚いたのです」(前出・演芸関係者)

■「上岡さんにお世話になっておりました」

上岡龍太郎さんといえば、「漫画トリオ」やテレビ・ラジオの司会者として一時代を築いた人物。

知性ある“毒舌”を武器に、レギュラー番組を10本以上抱えていた超売れっ子だったが、全盛期の00年に58歳で芸能界を引退した。

「上岡さんは特に占いや非科学的なものに手厳しかったことで有名です。上岡さんは幼少期、がんを患っていた実母のもとに霊媒師や霊能者を自称する人たちが押し寄せるも、誰も病気を治すことはできなかったことからオカルト嫌いになったといわれています。

ある番組では上岡さんが占い師に『私は今からあなたを素手で殴るか、灰皿で殴るか、どっちで殴ると思う?』と問いかけ、占い師が『あなたはそういう人ではありません』と答えると『そういうことする人じゃ!』と殴ったといった逸話は度々伝えられています」(芸能関係者)

実は上岡さんは、有吉の“師匠”でもある。昨年6月、肺がんと間質性肺炎のため亡くなった上岡さんの訃報に対し、有吉は自らのラジオ番組でこう語っている。

「上岡さん亡くなりまして残念でしたけども。

81歳ということでございました。私が最も尊敬するという上岡さんでございましたけども…。(自分が)この世界入ったきっかけも、上岡さんと(島田)紳助さんの番組『EXテレビ』(日本テレビ系)ということで、上岡さんにお世話になっておりましたのでね。非常に残念ということでしょうか」

前出の演芸関係者は続ける。

「有吉さんが話していた“芸能界入りのきっかけ”は、人気番組『EXテレビ』で93年に行われた『オール巨人公開弟子面接』のことです。上岡さん、紳助さん、オール巨人さん、西川のりおさんの4人の面接官が弟子志望者1人と対峙する企画でした。

当時18歳の有吉さんは敬語で話をしていたものの、生意気な態度をとったことで逆に面白がられ、見事に採用。オール巨人さんの弟子となったのです。結果的に8カ月で破門となりますが、有吉さんは当時を振り返って『圧迫面接そのもの』だったと苦笑いしています。

なかでも有吉さんは上岡さんの話芸や人間性、そして全盛期に潔く辞めた芸人としてのブレない生き方を心から尊敬していたそうです。“占い嫌い”は、上岡さんに影響されてのことだと思います」

『紅白』司会後もブレない有吉の発言を、上岡さんは天国で笑っているはずだ――。