10月11日、鈴木奈穂子アナウンサー(42)、有吉弘行(50)、伊藤沙莉(30)、そして橋本環奈(25)が『第75回NHK紅白歌合戦』の司会者を務めると発表された。有吉は昨年に続き2回目、橋本は3年連続3回目となる。

近年は、大河ドラマや連続テレビ小説の出演者が司会に選出されることの多い『紅白』。伊藤は今年前期の『虎に翼』、橋本は現在放送中の『おむすび』でヒロインを務めている。

しかし3年連続3回目となる橋本については、少し事情が違うようだ。

「橋本さんの初の『紅白』は22年、大泉洋さん(51)と櫻井翔さん(42)、桑子真帆アナウンサー(37)とともに司会を務めました。翌23年は橋本さんに加え有吉さん、高瀬耕造アナウンサー(48)、浜辺美波(24)さんという顔ぶれでした。

朝ドラや大河ドラマの出演者が司会を務める傾向があるなか、22年当時橋本さんは朝ドラや大河ドラマへの出演経験がなく、そもそも当時NHKの番組への出演経験も少なかった。

紅白出演に関しては特に局への貢献度を重視するNHKですが、低い橋本さんを司会に起用するのは前代未聞のことでした」(スポーツ紙記者)

浜辺は『らんまん』(23年前期)に出演しており、その貢献度が認められる形で23年の司会に選ばれたとみられる。しかし、『ブギウギ』(23年後期)ヒロインの趣里(34)、『ちむどんどん』(22年前期)の黒島結菜(27)、『舞いあがれ!』(22年後期)の福原遥(26)は“スルー”されることとなった。

「NHKは当時から橋本さんに朝ドラのヒロインを打診していたそう。ただ、多忙の橋本さんはすぐにはそのオファーを受けられる状態ではありませんでした。そこでNHKは、『紅白』の司会をお願いすることで“関係強化”を図るという狙いがあったようです。

そもそも3年連続で司会を務めた女優はこれまででも数えるほどで、綾瀬はるかさんや仲間由紀恵さんでさえ、連続ではやっていません。

このことから、どれだけNHKが橋本さんを重用しているかということがよくわかります」(前出・スポーツ紙記者)

朝ドラヒロインを務めてから『紅白』司会に、という一般的な流れとは逆になったのは、NHKのこうした狙いがあったというのだ。それが『おむすび』へと繋ったのだが、その現場でも“異例”は続く。

「今年3月下旬のクランクイン後、橋本さんは舞台『千と千尋の神隠し』ロンドン公演に出演するため4月中旬から5月末まで撮影を離脱。さらには10月上旬から10日間ほど、映画『キングダム』の撮影のために再び『おむすび』から離れると聞いています。ヒロインがこれほど長く朝ドラの撮影を不在にするというのは聞いたことがありません」(芸能関係者)

これにはこんな事情が。

「『千と千尋』や『キングダム』は朝ドラのオファー以前に決まっていたといい、どうしても橋本さんに朝ドラに出演してほしいNHKが『すでに決まっている仕事には影響が出ないように配慮する』と申し出たというのです。その結果、役作りの負担を減らすためモデルのいない作品に。また物語序盤の舞台を橋本さんの地元・福岡にすることで方言を学ぶ負担も省きました」(前出・芸能関係者)

この数年は“橋本最優先”の特別待遇で『紅白』や朝ドラ制作に取り組むNHK。『おむすび』放送2週目終了時点では、あまり芳しい評価が聞こえてこないが、この決断は吉と出るのか――。

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