ついに幕を閉じた春ドラマのシーズン。ドロドロとした恋愛模様を描いたドラマからシリアスな刑事ドラマ、思わず応援したくなる家庭を描いたドラマなど、今春も様々なジャンルのドラマが放送され、お茶の間を楽しませてくれた。
そこで本誌は、WEBアンケートツール「Freeasy」にて、20~70歳の「ドラマを週に1回以上見る」という男女500人を対象に「最後まで面白かった春ドラマ」についてのアンケート調査を実施した。
第3位は『あなたを奪ったその日から』(フジテレビ系)。
食品事故により最愛の娘を失った北川景子(38)演じる母親・皆川紘海は、事故の原因と嫌疑をかける大森南朋(53)演じる惣菜店店長・旭の娘を誘拐し、亡くなった娘の代わりに育てつつ、旭の会社に入社し真相を探る。狂気的な母親の執念を描いたヒューマンドラマだ。
アンケートでは《ストーリー展開がよくどちら側にも共感できるし、取り巻く周りの人生も丁寧に描いていた》《展開が読めずドキドキした》など、重厚なストーリー展開が高く評価される結果となった。また、《北川景子の演技が良く、最後までワクワクする》と、主演を務めた北川の女優としての魅力に注目する声も多く寄せられた。
第1位は同じ票数で2つの作品が並ぶ結果に。
1つめの作品は『キャスター』(TBS系)だ。
視聴率の低迷に喘ぐ報道番組「ニュースゲート」を、阿部寛(61)演じる型破りな報道キャスター・進藤壮一が、道枝駿佑(22)演じる進藤に憧れた新人AD・本橋悠介と、永野芽郁(25)演じる敏腕演出家・崎久保華とともに立て直し、かつて闇に葬られた事件の真相に迫っていく、社会派エンターテインメント。
アンケートでは《終始ハラハラした展開が楽しめ、俳優陣の演技も素晴らしかったから》と、視聴者を飽きさせないストーリー展開と、それを支える俳優の演技力の両方を高く評価する声が多かった。また、《内容が濃く、最後の最後に次のシーズンを予告するかのごとく匂わせがあり、まだまだこれからさらに面白くなりそうだと思わせる終わり方に好感が持てた》など、次回作が気になる視聴者も多くいるようだ。
もう1つの第1位は『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)だ。
フジテレビ完全オリジナル脚本のドラマ『最後から二番目の恋』シリーズの最新作となる本作。2012年に第1期『最後から二番目の恋』が、2014年には第2期である『続・最後から二番目の恋』がそれぞれ放送され話題に。本作では小泉今日子(59)と中井貴一(63)がW主演を務め、第2期から11年という長い日々を経た2人が紡ぐ新たな物語に期待が集まった。
アンケートでは《実年齢で演技をしているのが、リアルな感じで面白く感じました》と、淡い恋をリアルな描写で描いた構成が好評だった。また、《中井貴一と小泉今日子が最後までいい味を出していた》《2回目のプロポーズをする場面のセリフひとつひとつが温かくて、でもわざとらしくなくて自然だった》など、ベテラン2人の快演に心を動かされた視聴者も多かったようだ。