《おまえの言葉をたよりにもう少し生きていこうと思う》

これはXに投稿されたコメントだ。現在、消息不明となっている女優の遠野なぎこ(45)の“ある言葉”に救われたというのだ。

このポストは多くの共感を呼んでいて――。

都内にある遠野さんの自宅マンションで身元不明の遺体が見つかったことが各メディアによって報じられたのは、7月4日のことだ。

「自宅マンション近くの住民や出入りの配達員などを取材すると、前日の3日夜ごろに救急車やパトカーがマンションに駆けつけていたそうです。見つかった遺体には外傷はなく、事件性はないとみられていますが、発見から1週間経った今も警察から身元に関する発表はありません。そのため、遠野さんの安否を心配する声がネットに広がっています」(本誌記者)

18歳の時、1999年放送のNHKの連続テレビ小説『すずらん』でヒロインに大抜擢され、清純派の人気女優となるものの、そのプライベートは壮絶極まりないものだった。

「遠野さんは小学5年生のときに両親が離婚。母親のもとに引き取られますが、そこで母親から再婚相手の義父と一緒に風呂に入るように命じられたといいます。雑誌のインタビューでも母親から肉体的にも、精神的にも追い詰められた、いわゆる“毒親”だったと告白していて、彼女は15歳のときに摂食障害を患います」(スポーツ紙記者)

その後、16歳で家を出て一人暮らしを始め、『すずらん』撮影時には40代の男性と同棲。現場までベンツで送迎してもらっていたという。

「恋愛にも奔放でこれまでに3人の一般男性と結婚し、そのすべてが短期間で終わりを迎えています」(前出・スポーツ紙記者)

その波乱万丈すぎる人生経験と歯に衣着せぬ物言いが人気を博し、2011年頃からはバラエティ番組に引っ張りだこになっていく。

冒頭の遠野の“ある言葉”とは、約4年前に放送されたマツコ・デラックス(52)とナインティナインの矢部浩之(53)がMCを務めるバラエティ番組『アウト×デラックス』(フジテレビ系)での発言。準レギュラーとして出演していた遠野は矢部に「遠野さんは愛をもらってますか?」と質問されると、

「毎回“幸せですか?”って聞いて下さるじゃないですか。

いつも考えてて……答えが出ました。

私は不幸せではないです。だから、それを幸せと呼ぶんじゃないかと思います。」

と、涙ながらに語ったのだった。

この4年前の放送が掘り起こされ、Xで拡散。

《遠野なぎこが言っていた「私は不幸せではない」という言葉に救われた人はいると思うぜ。》
《不幸じゃないから幸せなんだと思う 遠野なぎこもそう言ってた。》
《そうやって自分なりの幸せを見つけて生きていたんだね》

と、多くの共感の声が上がった。

遠野の言葉が多くの人を救ったのだ――。

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