NHK放送100年というアニバーサリーイヤーとあって、かつてない豪華なアーティストが顔を揃えた『第76回NHK紅白歌合戦』。そんななか、パフォーマンスとは別のところで注目を集めてしまったアーティストが――。

今回が初出場となる韓国発の4人組ガールズグループaespaだ。

韓国の芸能事務所『SMエンタテインメント』から’20年にデビューし、韓国人のカリナ(25)、ウィンター(24)、日本人のジゼル(25)、中国人のニンニン(23)の4人で構成されているaespa。海外の有名フェスに出演するなどグローバルに活動し、日本でも’23年と’24年に東京ドームで公演を行うほどの熱烈な人気を誇っている。

昨年は8月に行なわれた大型フェス「SUMMER SONIC 2025」のメインステージのトリ前を務め、日本での人気もさらに高まる流れで、11月14日に「紅白」への出場が発表されたのだが……。

「紅白への出場が発表された数日後から、ニンニンさんが’22年5月にファン向けアプリに投稿していた写真がSNSを中心に改めて取り上げられるようになりました。その内容は、ニンニンさんが《i bought a pretty light~~~how is it?(訳:可愛いライト買ったよ~~~どう?)》というコメントとともに、大きな爆発が起きた際に生じる“きのこ雲”の形をした卓上ランプの写真を投稿するというもの。

第二次世界大戦で広島と長崎に原子爆弾を投下された世界で唯一の被爆国である日本にとっては、原子爆弾投下を象徴する“きのこ雲”は極めてセンシティブなものです。そのため、ニンニンさんがどのような意図で購入して、アプリに投稿したかは明らかにされていませんが、“極めて不適切”な投稿として、SNS上でニンニンさんへの批判が殺到。それにともない、aespaの紅白出場辞退を求める動きが急速に始まりました」(WEBメディア関係者)

11月17日にNHKは本誌の問い合わせに対して、「ご指摘の事案は承知していますが、所属事務所には、当該メンバーに原爆被害を軽視、揶揄する意図がなかったことなどを確認しています」と“お咎めなし”のスタンスを見せた。しかし、オンライン署名サイト「change.org」ではaespaの紅白出場停止を求める署名活動がスタートし、紅白出場発表から1週間も経たずに10万票を突破。その後もaespaへの批判の声は決して止むことはなかったが、12月17日の定例会見でNHKは改めて「出場予定に変更はない」と断言。

このまま何事もなく本番を迎えるかと思いきや29日に、aespaは日本版のグループ公式サイトで、波紋を呼んだニンニンの投稿について《この投稿に特定の目的や意図はございませんでしたが、さまざまなご懸念を生じさせるものでした。

今後はより細心の注意を払ってまいります》とコメントした上で、インフルエンザ感染により、ニンニンが「紅白」を欠席することを発表した。

そして、迎えた本番当日。出演自体は問題なしというスタンスを貫いてきたNHK側もaespaの“扱い”には細心の注意を払っていたようだ。

■有吉の“真顔”に注目が――。

オープニングのスペシャルメドレーには、ホールに特別企画を除くほとんどのアーティストが集ったが、aespaの姿は3人ともなかった。サカナクションやRADWIMPSなどaespa以外にも出ていないアーティストはいたが、韓国の5人組ガールズグループILLITはオープニング企画には参加していた。

幾田りら、特別企画の氷川きよし、aespaという出順だったが、パフォーマンス前の曲紹介で、幾田と氷川については司会の綾瀬はるかが読み上げたが、aespaに関しては司会のNHKの鈴木奈穂子アナウンサーが紹介。『紅白』では、説明事項などをアナウンサーが読み上げることはあっても、曲紹介はタレント司会が担当することがほとんどなので、レアケースと言えるだろう。さらにパフォーマンス披露後も、aespaのメンバーと司会陣らのやり取りは一切なく終わっていた。

また、鈴木アナがaepsaの曲紹介をしている際の、横にいた司会の有吉弘行の“表情”に注目した人もいたようだ。X上ではこんな声が。

《aespaの紹介は最初も終わりもNHKのアナウンサーだったね。

有吉さんは真顔だった》

《aespa紹介の時、広島出身の有吉は笑顔なし 抗議の気持ちの表れか》

確かに有吉の表情を見ると、他の曲紹介の場面では柔らかな表情で紹介することが多かったのに対して、このときは口を真一文字に結び、少し固い印象だった。

「紅白」に近いある音楽関係者は一連のNHKの対応について指摘する。

「SNS上では、広島出身の有吉さんが、aespaに対して抗議の意味で“真顔”になったと指摘する人もいますが、本当のところはわかりません。ただ、こうした騒動があったことから、aespaが関連する場面の一挙手一投足に注目が寄せられていたことは間違いありません。NHKも出場自体は問題ナシとしたものの、パフォーマンス以外は半ば“隔離”的な対応をし、これ以上余計な火種を生まないよう配慮した結果、このような対応になったのだと思います。何をしても炎上する状態になってしまっていますから、aespa、進行する司会双方にとってもこれがベストな選択だったとは思います」

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