食文化研究家のスギアカツキです。
母の日が近づいてまいりました。今年は5月12日。スターバックスでは「お母さんにとって一番のプレゼントは、あなたの楽しそうな姿かも。」というコンセプトで、4月17日から5種類の限定グッズが登場しています。
そこで話題になったのが、デザイン。メインに描かれているのは「ゾウの親子」で、いつもと雰囲気が違って驚いている人も少なくないでしょう。
そこで今回は、いつもとは違うテイスト!? 今年のスタバ母の日グッズのデザインの魅力や意外な反応を探ってみたいと思います。
デザインはゾウの親子とカーネーション
●カラーチェンジング耐熱グラスマグエレファントカーネーション355ml 2600円●マグエレファントカーネーション355ml 2400円
●バルーンメッセージギフトエレファントカーネーション 1230円
デザインの主役は、仲良し親子のゾウさん。ママはパープル、子どもはイエローのパステルカラーで描かれています。
このゾウ親子を盛り上げるような存在としてカーネーションが散りばめられ、ピンク系のみならずパープルやグリーンの優しい色合いが使われています。全体的には、ビビッドカラーが好まれない最近のトレンドをしっかりおさえたトーンにまとまっています。
このいつもとはちょっと違う色味や雰囲気にSNS上では、「タイっぽくてかわいい」「息子が好きそう」「焼き芋と紫芋みたい」など、さまざまな声があがっています。
確かにこのテイストであれば、男性も選びやすいはず。またここ最近のスタバグッズの人気動向を見ていても、個性的なアート感よりも優しいナチュラル系デザインが人気ですから、広く好まれる可能性が高いといっても過言ではありません。
スタバの耐熱グラスは大人気。その理由は?
おそらく耐熱グラスタイプの「カラーチェンジング耐熱グラスマグエレファントカーネーション355ml」(2600円)がもっともはやく完売になると予想しています。
スタバグッズにおいて、最近のヒット条件はズバリ、耐熱グラスかグリッターボトル。今回はボトルやタンブラーのアイテムがなくマグカップのみですから、耐熱グラスに人気が集中するに違いありません。
この耐熱グラスマグ、ホットドリンクを注ぐとカーネーションの色が変わるしかけが施されていて、パープルからピンクに変わるカーネーションを見るだけで、お母さんの喜ぶ表情が想像できませんか?
自分の普段使い用にしても良さそう
これは母の日コテコテのデザインではないために、“子どもがお母さんを想うマグ”としても好まれる絶妙なバランスとも言えるでしょう。
さらにスタバの耐熱マグの魅力は、飲み口が広く、ガラスの厚みがぽってりしすぎていないこと。この形状はコーヒーのみならずハーブティーなどにも最適で、飲み物の香りや風味をしっかり堪能できることが、これまでの耐熱マグの人気理由にもなっているのです。
昨年のマグと比べてみた。どっちが好み?
2023年にもマグ2種が登場し、色鮮やかなカーネーションと、ハチドリ親子がビビッドに描かれているのが印象的でした。
昨年の「マグフラワー355ml」(2750円)と今年の「マグエレファントカーネーション355ml」(2400円)を並べてみると面白いのですが、どちらもデザインに遊び心(昨年は立体的なフタ、今年は取っ手がゾウの鼻)を発見することができます。さあ皆さんはどちらがお好みですか?
ドリンクチケット付きのカードもおすすめ
これはお好みのドリンク(店内飲食700円、持ち帰り687円まで)と引き換えられる特典付きのメッセージカードで、ドリンクチケットにおしゃれなカードがリーズナブルに付いてくる堅実さがポイントです。
今年のマグカップの人気の行方はいかに……。
<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。