そんな時、私もちゃんと生きているんだなぁと感慨深くなると同時に、なんだかちょっと自分に自信をなくすような気にもなりますよね。
さて、今回は体の変化をより感じやすい40代が「老けて見えがちなポイント」と、ファッションによる改善テクニックを体型別にご紹介します。(初公開日は2020年9月7日 記事は取材時の状況)
ほっそりさんの老け見えポイントは【上半身】
細い方は全体的に骨格が華奢(きゃしゃ)なのでスタイルが良く見えるいっぽうで、年齢を重ねると骨ばって貧相なイメージが出てきます。とくに顔まわりに近い鎖骨・胸元といった上半身はあまりにも華奢すぎると幸薄そうに見えるので気をつけたいですね。ほっそりさんには、程よい厚みのある素材が◎
服の素材は程よい厚みのあるものがベスト。バスクシャツやリブタイプのサマーニットなども良いですね。Tシャツはネックラインにしっかりリブが入っているものが望ましいでしょう。デコルテは出しすぎると寂しい印象になるので、基本的にクルーネックorボートネックでスタイルアップをはかって。ぽっちゃりさんの老け見えポイントは【後ろ姿】
痩せていないのに老けて見えるという現象も起こります。むしろどちらかと言えば、ふっくらしているのに、それでも老けて見えるのはなぜでしょうか。それは、筋力の衰えによる体型シルエットの変化が原因です。ファッションの着こなしで後ろ姿までなかなか気を使えないかもしれませんが、背肉・ヒップライン、二の腕の太さといった背後から年齢が感じてしまうので出来るだけバックスタイルがスッキリ見えるコーディネートを心がけましょう。
ぽっちゃりさんはAラインワンピースを味方に
バックスタイルのスッキリ見せに役立つのはAラインワンピース。うなじがやや見える程度の抜け感があると全体的にシルエットが美しく見えますね。ヒップトップが気になる方はなるべくタイトなスカートを避け、ウエストマークができるXラインシルエットを意識してスタイリングをされると良いでしょう。
年齢とともに変化する体を愛せるように
美と健康のためにトレーニングに励むことももちろん大事です。しかし、それにだってきっと限界があるでしょう。何よりも大切にしたいのは、今の自分を愛する気持ちではないでしょうか。ちょっとボディラインが崩れてしまったとしても、前に比べて老いを感じることがあったとしても。
気になる部分はお洋服の力を借りて、カバーしながらも今の自分が美しいと思えるファッションスタイルを追求していってくださいね。
<イラスト・文/角 佑宇子>
【角 佑宇子】
(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。2023年9月、NHK『あさイチ』に出演。