新郎が「花嫁の不倫」を結婚披露宴で暴露。証拠写真をバラマキだして…／びっくり体験人気記事

　女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「びっくり体験」ジャンルの人気記事です。（初公開日は2019年4月30日　記事は取材時の状況）

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　結婚披露宴のスピーチで新郎・新婦の友人や会社の上司が秘話を暴露するのはいわば定番ですが、これで会場が盛り上がるなら問題ありません。

新婦の上司のスピーチ後、新郎が取った行動とは……

　けれども、10年ほど前に夫婦で披露宴に出席した桃田幸恵さん（仮名・38歳／公務員）は、ある人物のスピーチによって式がぶち壊しに。しかも、その人物は友人や上司ではなく披露宴の主役の1人である新郎本人だったといいます。

「新婦の職場の上司がスピーチを終えた後でした。壇上で新婦の隣で座っていた新郎がマイクを持って立ちあがり、お礼の言葉を述べたんです。

　けど、そのまま壇上をゆっくりと降りて。出席者が座る円卓と壇上の間のスペースに移動し、その上司と新婦が長年の不倫関係にあることを突然暴露し始めたんです」

　予想外の事態にざわつく会場。浮気相手だと名指しされた新婦上司は、「う、嘘だーっ!! そんな出まかせを言うなーっ!!」」と叫びながら否定。でも、新郎はスーツのポケットから取り出した大量の写真を各テーブルを回りながらばらまき始めたそうです。

「私はその写真を直接確認したわけじゃないですが、車の中で抱き合ってキスをしている写真やラブホテルから出てくるツーショット写真などだったようです。写真をばら撒いている途中で、会場のスタッフ数人が新郎に駆け寄り、新郎は特に抵抗する様子もなく、そのまま会場の外に連れ出されていました。

　新婦は壇上で席に座ったまま新郎が暴露スピーチしている間もその後も一言も発することはありませんでした。取り乱したり泣いている様子はなかったですけど、こわばった表情で凍りついている感じに見えました」

披露宴は中止。

会場の外では両家の両親が出席者に謝罪

　浮気相手である新婦上司は夫婦で出席していて、隣に座っていた彼の妻は無言で立ち上がって会場を出ていき、上司も後を追うようにすぐ消えたそうです。

　また、新郎の両親は新郎を追って控室へ向かい、新婦の両親や姉妹は壇上に1人取り残された彼女に詰め寄り、「あれは何なの！ 説明しなさい！」などと厳しい口調で詰問。そんな新婦たちもしばらくして控室に引っ込んでしまったそうです。

「その後、司会の方からは『新郎・新婦、お色直し中のため、しばらくご歓談ください』とアナウンスがありました。ただ、一部始終を見ていましたし、本気でお色直しだと思っている出席者は誰もいません。

『こりゃ中止だな』ってつぶやいた主人の言う通り、それから30分ほどして披露宴の中止が告げられました」

　会場から出ると、焦燥（しょうすい）しきった表情の両家の両親が「本日は本当に申し訳ございませんでした」と深々と頭を下げて謝罪。新郎・新婦ともにそこに姿を見せることは最後までありませんでした。

「ご祝儀もその場で返してもらいました。さらに両家の両親からは『出席のためにかかった交通費、宿泊費もお支払いいたします』と言われましたが、小中高と新郎と同級生だった主人はご両親とも面識があったようでそこは丁重にお断りしていました」

新婦と上司の末路は…

　この披露宴から約2か月後、ご主人のもとに新郎から連絡があり、自宅に訪ねて来たとか。そこで浮気を知った経緯を聞いたそうです。

「婚約後、新婦の行動に不審な点があり、半同棲状態だった新郎の家に新婦は上司を連れ込んでいた形跡があったそうです。それで興信所に身辺調査を依頼し、結果は真っ黒。披露宴でばら撒いた写真のような決定的な証拠が複数あったとのことでした。

　でも、報告書を受け取ったのは披露宴まで1か月半と迫っていたこと、ショックで彼自身が精神的におかしくなっていたらしく、あのような行動を取ってしまったと謝られました」

　なお、新郎・新婦は入籍にはいたらず、そのまま破局。慰謝料に加えて挙式費用も新婦側が全額負担することになり、上司側からの慰謝料と合わせて総額1000万円近くが新郎に支払われたといいます。

「上司は会社を事実上のクビになり、奥さんとも離婚。新婦もそのまま一度も出社することなく辞めたそうです。まあ、これだけの大騒動になっていますし、仕方ないですよね……」

　いくら新婦やその上司の不倫を知ったからとはいえ、新郎の披露宴で暴露という行為は決して誉められません。けれども、新婦の不倫が彼をこんな暴挙に走らせてしまったのも事実。

　参列者だったとしてもできればこんな現場には遭遇したくないものです。

＜文／トシタカマサ　イラスト／ワタナベチヒロ＞

【トシタカマサ】
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。