もう無視できない、夫への違和感

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「パパ、好きな人いるよ。ママじゃない人」

まだ幼い娘から聞かされたら、あなたはどうしますか?『パパ、浮気してるよ?娘と二人でクズ夫を捨てます』(著:芸子、KADOKAWA刊)は、娘のひとことをきっかけに、家庭と人生を見つめなおすコミックエッセイ。電子書籍では16巻まで出ている累計30万DL突破の大ヒット作で、うち1~2巻が4月に単行本化されました。


「パパ浮気してるよ」と娘に告げられた母。浮気相手はまさかの人物だった<マンガ>
パパ浮気してるよカバー
主人公の香澄は、高校時代から憧れていた洋介と結婚。娘のゆみも9歳になり、順風満帆な生活を送っていました。度々訪れる洋介の友人夫婦、雅也と絵美のことは苦手でしたが、なんとかうまくやっていたのです。香澄の片思いからはじまった結婚生活に自信が持てず、控えめな香澄は、洋介に違和感を覚えながらもスルーしてきました。

美人で華やかな絵美にどこか下に見られていても、洋介が香澄の実家よりも雅也と絵美の付き合いを優先しても、不満を笑顔で封印してきたのです。

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知らなかった、娘の苦しみ

子どもというのは、時として大人よりも敏感です。いくら場を取り繕っても、言葉の裏にある空気を察知します。パパである洋介が大人になりきれずに、家庭よりも友達付き合いを大切にすることも、ママである香澄が洋介や絵美に遠慮しているのも、すべて気づいているのです。

それでも両親が大好きで、仲違いさせたくないから、ゆみは笑顔で我慢を封印しています。特にせつないのが、嫌いなシュークリームを笑って食べるエピソード。家族のためを思い洋介が買ってきたケーキですが、洋介は香澄の好物は把握しているのに、ゆみの本当の好物は理解していなかったのです。

父親に好かれるために、嫌われないために自己主張ができなくなってしまうのでしょう。一読者として、ゆみの健気さに泣かされました。


娘の存在が、女を強くする

不倫のような夫婦間のトラブルは、当事者同士の問題かもしれません。とはいえその余波は、確実に子供を蝕んでいきます。

高校時代の気持ちが抜けきれず、なし崩し的に浮気をしてしまう洋介がもっとも許せませんし、気弱で情に流されがちな香澄にもやきもきしてしまいます。が、両親に翻弄される娘・ゆみがあまりにも不憫で、読んでいて何度も胸が締めつけらました。

わずか9歳の娘に離婚を薦められる。母、妻、女として、これはかなりショックではないでしょうか。夫の浮気を事実として受け止めた娘の苦しさ、その苦しさを隠して母である香澄を気遣う心の繊細さ、そして傷。香澄はやっと決心するのです。洋介の浮気を暴いて、離婚をすることを。

夫の浮気相手にも、抱えている事情があった

夫の浮気、離婚、晴れて娘とふたり暮らし。100%悪いのは、洋介と浮気相手でしょう。それを踏まえつつも、本書は相手側にも光をあてています。人にはみんな事情があるというのを、しっかり書いているのです。


洋介の浮気相手は、美人で派手で男性の扱いがうまく、モテる女性。まさに女が警戒すべきタイプです。しかしそんな女性にも、そうならざるを得なかったバックグラウンドがあり、人知れず苦労やさみしさを抱えて、不器用に生きてきたのです。

もちろん浮気を正当化しているのでも、サレ妻を責めているのでもありません。単なる浮気や離婚、サレ妻マンガに収まらない奥深さが、本書にはあると伝えたいのです。

香澄、ゆみ、絵美。生い立ちも価値観も個性も異なる女性達が、どうしあわせをつかんだのか。自分らしいしあわせを新たに築き上げた、その強さを、本書から読み取ってください。必ず、人生の参考になるでしょう。

<文/森美樹>

【森美樹】
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。
東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。X:@morimikixxx
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